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公開日:2023.11.03
柿生小
20年経て、カプセル開封
当時の思い出 級友と再会
今年創立150周年を迎えた市立柿生小学校で10月21日、20年前に同校に在籍していた卒業生が集まり、タイムカプセルの開封が行われた。約100人が集まり、カプセルの中から出てきた、思い出の詰まった品や20年後の自分に宛てた手紙を手に取り、笑顔がはじけた。
今年11月18日に150周年の記念式典を行う同校。今回のタイムカプセル開封は、記念イベントの一つとして行われた。
タイムカプセルは、2003年の校舎落成と創立130周年を機に実施。児童たちが入れた物は箱に納められ、校内の一室で保管されていた。
20年経ち、タイムカプセルのことを覚えていた卒業生やPTAからその所在と、開封の確認の連絡が学校に数件あったという。そこで、同校で例年、在校生や保護者、卒業生、地域住民らの交流を目的に実施している「柿生小ふれあいフェスタ」と併せて、開封イベントを企画した。
現PTAの協力のもと、イベント開催のポスターを製作。地域に掲示するほか、SNSで2004年から2009年の同校卒業生を募集した。
当日、同校に集まったのは約100人。当時の教員やPTAらによるカウントダウンでタイムカプセルが開封されると、大きな歓声があがった。卒業生には、個別に物品を封入したジッパー付き袋を20年ぶりに返却。写真やテスト、流行していたトレーディングカード、20年後の自分に宛てた手紙などが「発掘」されると、懐かしみながら級友と昔話に花を咲かせた。当時4年生だった櫛田美希さんは「中身を見て当時の懐かしい気持ちが戻ってきた。校舎が古くなったことにも驚いた」と話していた。
当時の在校生で、2年前まで同校で教員を務め、今回のイベントの実行委員を務めた印出理美さんは「自分が過ごしてきた学び舎で、別の立場として関われて幸せだった。当時の素直な気持ちに触れることができてうれしかった」と語った。
同校によると、今年度いっぱいはカプセルの中身を保管。「今回のイベントに参加できず、欲しい人は学校に連絡を」と話している。
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