麻生区 教育
公開日:2023.11.17
東柿生小6年
里山学習の成果を発表
保護者らにガイドツアー
市立東柿生小学校の6年生は11月10日、総合的な学習の時間を使い、「輝け 里山 SDGsフェス2023」と題したイベントを早野聖地公園や同校の体育館で開催した。児童たちは、1年間里山学習で学んできた自然の大切さなどを、参加した保護者や地域住民に発表した。
同校では、毎年、総合的な学習の時間に、近くの早野聖地公園の里山で、同里山ボランティアの協力を得ながら、笹刈りやタケノコ掘りなどを行い、里山の役割やSDGsについて学んでいる。2年前からその集大成として「SDGsフェス」と題して、保護者や地域の人たちを招き、学習の発表を行ってきた。
今年も春から児童自ら企画を検討。参加者に里山体験してもらうことやお土産を渡したいとの思いから、今年初めて竹箸づくりのワークショップを考案。里山の竹で作った竹ランタンを灯しながら、竹炭で干し芋などを焼いて食べることなど、2部制で開催することが決まった。
当日は、子どもたちが受付や、参加者への里山ツアーの概要説明を担当。途中雨が降る中、児童が里山を案内しながら、笹刈り、生き物探検、クイズ形式の竹の輪投げ、切った竹でピンポン玉を転がす「竹パイプライン」、学習で学んだ里山やSDGsについて劇や紙芝居で発表した。
夕方の部は、雨のため会場を校庭から体育館に変更。今年、川崎市立小中学生合唱コンクールで優秀賞を受賞した同校合唱団有志が合唱を披露した。その後、七輪でソーセージや干し芋、マシュマロを焼きながら、「美味しい」と声を揃え、その味を堪能。体育館で竹ランタンの明かりの中で合唱すると、会場から大きな拍手が巻き起こった。
参加した保護者は「子どもたちが案内してくれて楽しかった」「自然の中で活動、学習できるのは、いい体験」と感想を話した。午前の部でガイド役を務めた伊崎俊太朗さんは「失敗したこともあったけど、よくできた。歴代の6年生の大変さがわかった。自分たちで考えてチャレンジして開催できて良かった」と取り組みを振り返った。
佐々木旺志郎さんは「地域の人たちと関わることでコミュニケーションの大切さや、相手のことを考えて行動することを学んだ。これからもいろいろな人と協力して頑張っていきたい」と今後の抱負を語った。
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