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公開日:2023.11.17
岡上在住山田貢さん
ワインでまち、大学つなぐ
学生視点で地域活性化へ
岡上でブドウの栽培から収穫、醸造まで一貫して行っている地場産ワイン「岡上ヌーボー」。11月3日には解禁イベントが同地域内の蔵邸ワイナリーで行われた。今年は、栽培から同イベントまでの各工程に、地元の3大学が参加。ワインを中心とした地域活性化に向け、産学連携を目指す。
同ワインの製造を主導するのは農業生産法人(株)カルナエストの山田貢さん。山田さんは、2020年に認定された「かわさきそだちワイン特区」を活用し、ブドウの収穫から醸造まで一貫して岡上内でワインの製造を行っている。
麻生区市民提案型協働事業に採択された「岡上地域グリーンツーリズム」の活動の中で、若者の目線でまちを研究し地域活性化や多世代交流を目指す山田さん。今回は地域の3大学と連携し、活動を行った。
今年のワインは、明治大学アグリサイエンス研究室に所属する学生がブドウの栽培から酵母の培養、醸造に携わった。学生たちは畑での実習と特別授業から、ワインづくりを学び、今回初めて形に。赤ワイン用の品種「メルロー」からつくる赤ワインに加え、今年初めて白ワイン用の品種「シャルドネ」を使ってつくったオレンジワインの2種類を完成させた。
11月3日に蔵邸ワイナリーで行われた解禁イベントには、他大学も協力。和光大学で「地域デザイン」の授業を受講する学生が、同ワイナリーに今夏設置されたピザ窯を使い作ったピザが提供がされた。明治大学地域デザイン研究室で国内の都市型ワイナリーを研究する学生は、成果をクイズ付きのパネルにして展示し、来場者を楽しませた。農福連携を目指す田園調布学園大学は、生活介護支援の利用者と共に栽培している津久井在来大豆の枝豆を軽食として販売した。
当日は約250人が訪れ、ワインと共に、学生たちが用意した食事などを満喫した。多摩区から訪れた女性は「オレンジワインはコクがあって飲み応え抜群。おつまみも地元のものでこだわりを感じる」と感想を語った。
山田さんは「ワインにすることで興味を持つ人が増え、農業に広がりが出て面白味が増す。今後、特色のある大学同士がつながるきっかけになれば」と意欲を見せた。
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