新百合ヶ丘駅南口
喫煙場所を改修へ
12月4日から21日まで

現在は道路側がオープンに

　川崎市は12月４日（月）から、新百合ヶ丘駅南口喫煙場所の改修工事を行う。以前から、喫煙場所の煙拡散について市民から意見が寄せられていたことを受け、四方にパーテーションや屋根を設け、煙の拡散軽減に配慮した形へと改修。供用開始は12月22日（金）を予定している。

　同駅南口にある市の指定喫煙場所は、ペデストリアンデッキ下層階のバスロータリーのタクシー乗り場前に、２０１７年４月に設置された。現在は、パーテーションがあるものの、３分割され、両サイドはＬ字型に、道路側は囲われていない形状となっている。以前から、バスやタクシー利用者から「待っているときの煙やにおいが気になる」という声が市や区に寄せられていた。

　今回の改修工事では、煙の拡散を防ぐため、厚生労働省が示す「屋外における分煙施設の技術的留意事項」に沿って、四方にパーテーションを設け、喫煙スペース全体を囲う形に。傾斜をつけた屋根を増設し、両サイドの出入り口にはクランクを設け、煙の拡散を防止する。現状のパーテーション約10・１ｍに対し、改修後は約16・２ｍと交番側に広がる。交番側の出入り口は車いすが通りやすいように、入り口を１・２ｍ（反対側は０・９ｍ）に広げる予定だ。

改修は市内６カ所目　

　市内の屋外指定喫煙場所は14カ所あり、これまでに５カ所（川崎駅東口中央、川崎駅西口ラゾーナ前、武蔵小杉駅北口、武蔵小杉駅横須賀線口、武蔵溝ノ口駅南口）で改修工事を行い、新百合ヶ丘で６カ所目。工事期間中、代替の喫煙場所は設けない予定だという。

　市の担当者は「工事期間中は、ご不便をお掛けするがご協力をお願いしたい。新百合ヶ丘駅周辺は路上喫煙防止重点区域となっているため、路上喫煙にはご注意を」と呼び掛ける。続けて「来年度以降、残りの喫煙場所の個々の状況に合わせながら順次改修していきたい」と話している。