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麻生区 スポーツ

公開日:2023.12.22

新百合丘一輪車クラブ
棟方さん 全日本ソロⅤ4
表現力で他を圧倒

  • トロフィーと賞状を手に、笑顔を見せる棟方さん

 「全日本一輪車競技大会」のソロ演技部門が11月23日に静岡県で行われ、新百合丘一輪車クラブ(菅典子代表)に所属する棟方翔也さん(20)が、男子の部で優勝し、4連覇の快挙を成し遂げた。

 一輪車競技は、一輪車に乗りながら、音楽に合わせて回転技やジャンプなどを組み合わせた演技を披露する競技。大会では技術力や表現力、構成、完成度などが審査される。

 9歳から一輪車に乗り始めた棟方さん。中学2年の時には、ソロ大会で最年少優勝するなど、経験を重ねてきた。4連覇がかかっていた今回は、「勝ち負けよりも、自分が納得できる演技ができるかがプレッシャーになった」と振り返る。

 今年は自身には珍しい歌詞があるしっとりとした曲で挑んだ。同チームで演技構成や指導を行う菅さやかコーチがこの曲で大会に出場した経験があったことから、一層の緊張感を感じたという。

 さらに今回は、強みである表現力だけでなく、難易度の高い技が目立つような構成に挑戦。「限界を突破できるよう、自分で負荷をかけ、緊張感のある演技を目指した」と思いを語る。

 思わぬところで落車してしまったり、両方とも右足用の靴を履いてしまったりと、ハプニングが続いたものの、練習でも成功率が高くなかった技を成功させるなど、持ち前の集中力で、栄冠に輝いた。

 「一輪車を楽しみながら、自分らしさに縛られすぎず、ギャップを見せていけるようになりたい」と今後の目標を語った。

 同クラブの菅代表は落車があったことに触れつつも「表現力が圧倒的。減点を上回る加点ができるのは強い」と評した。

保護者も一丸となり

 クラブの強みである「個性」を最大限に表現できるよう、保護者や指導者が衣装づくりなどをサポート。菅代表は「色合いも被らないようにしたり、保護者たちもやりがいを感じながら、工夫ている」と語った。

 来年はクラブとして大きな大会にも出場予定。菅代表は「日々の練習に力を尽くし、怪我無く取り組んでいきたい」と意欲を見せた。

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