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公開日:2023.12.22
岡上分館
地域の民話 紙芝居に
歴史学び、若年世代へ
柿生・岡上に伝わる民話を若い世代に残すため、区民有志が麻生市民館岡上分館に集まり、紙芝居づくりに取り組んでいる。12月8日には、紙芝居の構成や下絵づくりが行われた。完成は1月中旬の予定で、完成後は学校での読み聞かせや地域イベントでの活用を見込む。
今回の取り組みは、同分館で11月から実施している市民エンパワーメント研修として行われているもの。「地域の民話を学び 絵やことばで残そう」と題し、民話を学ぶことで地域のことを知り、参加者で意見を出し合いながら一つの作品を作り上げる。同時に、完成した作品を活用して、次世代を担う子どもたちに民話を知ってもらうことを目的としている。
同研修は、全5回の予定で企画され、区民を中心に12人が参加。11月10日に行われた第1回では、市民ミュージアムの学芸員を招き、民話がどのように語り継がれてきたのか、地域や暮らしと民話の関係性について学んだ。
24日の第2回では、「昔ばなしを語ろう会・かわさき」のメンバーが、柿生・岡上に伝わる民話を語りや朗読で紹介。民話にも残る「柿」「養蚕」「かっぱ」を題材にした紙芝居づくりをスタート。ストーリー、絵の担当などを決めた。
12月8日に行われた第3回では、イラストレーターの古賀智子さん、編集者の伊沢尚子さんの指導のもと、絵本などを参考に、ストーリーの構成や下絵についてグループごとに話し合い、作品づくりの準備を進めた。参加する70代の女性は「子育て中は、地元のことに興味がなかった。今は逆に自分が住むまちの昔話に興味があって参加した。制作は大変。でも、グループでやっているので、ほかの人の話を参考につくっていきたい」と声を弾ませた。
今後は、ストーリーをまとめながら、B4版の大きさの紙に絵を描き、仕上げをして、1月中旬には完成させる予定。完成後は、学校での読み聞かせや、地域イベントでの活用を目指すという。
同分館の担当者は「地域に伝わる民話を知らない人も多い。口伝で残されてきたものを語れる人も少なくなってきている。民話をきっかけに、地域についての学びを深めることは生涯学習にもなる上に、作品を残すことで子どもたちにも民話が伝わる。完成するのが楽しみ」と期待を寄せる。
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