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公開日:2024.01.12
麻生区内特殊詐欺
23年被害額 前年の約2倍
未然防止の感謝状24件
麻生区内の特殊詐欺被害件数が、昨年1年間で52件、被害額約1億4996万円と、一昨年よりも4件増、被害額は約2倍にのぼることがわかった。麻生警察署(玉置敏也署長)によると、市内8署の中でもワースト1位だった(数字はいずれも暫定値)。玉置署長は「被害件数に対して被害額が大きい。留守電などで対策してほしい」と警笛を鳴らす。
麻生署管内で、昨年1年間で特殊詐欺の被害件数は52件。そのうち、オレオレ詐欺は16件(前年比8件増)、預貯金詐欺16件(同8件増)、架空請求詐欺7件(同7件増)だった。一方で、還付金詐欺は9件で前年より17件減少。被害額は約1億4996万円と前年の約7759万円から約2倍増えている。
同署の生活安全課によると「オレオレ詐欺は、息子から電話があり『病院で異常がみつかったので検査が必要』など、典型的なものでも騙されてしまう方がいまだに多い」と分析する。一方で「特殊詐欺のその年で傾向がある。ほとんどは電話がかかってくることが多いので、固定電話であれば留守番電話にし、必要があれば折り返す。または迷惑電話防止機能がついた電話などで対策を」と呼び掛ける。
店員が最後の砦
同署によると、架空請求詐欺で多い手口の一つが、パソコンに警告画面が出て電話をしてしまうケースだという。
12月25日にローソン王禅寺東交差点前店でアルバイト店員が特殊詐欺を未然に防いだのも、この架空請求詐欺の手口だった。76歳の男性がパソコンを操作中に、画面に出たハッキングの警告画面の番号に電話をすると、高額電子マネーの購入を促され、同店へ購入に訪れたという。アルバイトの小暮奈月さん(21)、佐々木万琴さん(20)は、10万円分の電子マネーを購入しようとしていたことから事情を聞いたところ、詐欺を疑い、警察に連絡した。
小暮さんは「声を掛けるのは勇気が必要だった」と話し、佐々木さんは「事前にこういうケースがあることを聞いていたので対応できた」と当日を振り返りながら、「感謝状をもらえてうれしい」と声を揃えた。
玉置署長は「架空請求詐欺は、店舗スタッフに気付いてもらうことが被害を防ぐ最後の砦。業務を行いながら声を掛ける気苦労があったと思う。今後もぜひ協力をお願いしたい」と労い、支援を呼び掛けた。
昨年1年間で同様に未然に詐欺被害を防ぎ、同署が感謝状を贈ったケースが24件あったという。
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