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3月29日
認知症の支援活動を行う区民有志団体「おれんじあさお」が昨年8月から、認知症当事者や高齢者らを対象に実施してきた「買い物ツアー」。今年1月から毎月第2水曜日に、イトーヨーカドー新百合ヶ丘店との共同企画「ロバの日」として定期実施が始まった。同団体の倉石知恵美さんは「ここから発信し、認知症にやさしい社会になれば」と期待を寄せる。
「おれんじあさお」は、麻生区が目指す「認知症にやさしいまち」の実現に向け、区との協働、介護事業者や地域で活動している団体、認知症サポーターと連携して、認知症サポーター養成講座など、さまざまな活動を行っている。
同ツアーは、認知症や外出が難しい高齢者でも安心してゆっくり買い物ができる機会を提供しようと企画。認知症サポーターらがエスコート役を務め、買い物をサポートする。昨年8月から、イトーヨーカドー新百合ヶ丘店の協力で試行を重ね、好評だったことから、今年1月から同店との共同企画として定期実施されている。
2月14日に行われた「ロバの日」には、3人の高齢者が参加。エスコート役のサポートを受けながら、店内の本屋や、催事場で買い物を楽しみ、カフェで参加者同士の交流を満喫した。今回で2回目の参加となった女性は「普段、閉じこもっているから、買い物だけでなく、皆さんと会話するだけでも楽しい。もっと来たい」と声を弾ませた。
他店舗でも
イトーヨーカドーでは、新百合ヶ丘店と同様の取り組みを他店舗でも展開し始めているという。同店の担当者は「これまで試行してきた中で、曜日を固定することで参加される方も増えてきた。スタッフの意識も高まってきている。より多くの人に参加してもらえる機会になれば」と期待を寄せる。
「おれんじあさお」の共同代表の一人、倉石さんは「買い物は日常生活で当たり前のこと。その当たり前が誰でもできる環境になってほしい。イトーヨカドーさん発信でこうした取り組みが広がっていくとうれしい。認知症にやさしい社会になっていけば」と話している。
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