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公開日:2024.03.01

新百合丘オーパ
アートギャラリーを新設
全ての人に表現の場提供

  • ギャラリーの前でチラシを持つ担当者

 新百合丘オーパは2月22日、「アートdeみらいギャラリー」を3月13日(水)に新設することを発表した。同ギャラリーは障害の有無や年齢に関わらず作品を展示する場所を提供するもの。担当者の廣田周さんは「多くの方の目に触れてもらい、新たなつながりの場となれば」と期待を寄せる。

 コンセプトは「誰もが利用でき、誰もが表現できるアートギャラリー」。障害者や幅広い年齢のアーティスト、団体の個性や特性を生かした作品を展示する。

 障害がある人の就労支援、生活介護を行う「ピカソ・カレッジ新百合」利用者のアート作品展示会を開催するなど、今までにも区内団体との交流を行ってきた同施設。

 その中でアート団体の発表の場が少ないことを知り、「ずっと使い続けられる場所をつくりたい」と企画が始動。川崎市がSDGsの取り組みの普及、促進を目指し交付している「SDGs達成に向けたモデル事業創出支援補助金」を活用し、同施設2階のレストスペースに新設することになった。

 廣田さんは「新百合ヶ丘は芸術のまちとしても知られ、親和性が高い。年代問わずさまざまな人が毎日訪れる商業施設の特性を生かし、多くの人に見てもらいたい。アーティストとお客様が新たにつながる機会になれば」と期待を寄せる。

 今後は、市内の学校や市民団体などの発表の場としても、スペースを提供していく意向。利用について、詳細の問い合わせは同施設【電話】044・965・2121へ。

作品購入も可能

 展示された作品は、同施設のシステムを利用し、購入も可能だという。ギャラリーには、作品のタイトルや紹介文と併せて二次元コードも表示。読み取るとその場で購入手続きをすることができ、準備ができ次第、配送されるシステムだ。

 昨年9月に同施設で開催された、アートを通じてSDGsを学ぶイベントでは、参加団体にイベントポスターの作成や当日の運営を仕事として発注。廣田さんは「お金を還元することで、アーティストたちの創作意欲を刺激できれば」と思いを語る。

オープニング企画も

 初日から6月13日(木)まで、オープニング展示として、「Hello From Gaku」と題した企画を実施。市内アトリエを拠点にする自閉症のアーティスト・GAKUさんの作品が展示される。3月29日(金)から4月8日(月)までは、同施設カレイドプラザでも関連企画が行われる予定だ。

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