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麻生区 社会

公開日:2024.03.08

3月8日は国際女性デー
子育て経験、仕事に生かし
「えるぼし」認定企業が語る

 3月8日は「国際女性デー」。女性の権利の尊重、ジェンダー平等を目指し、世界各地で記念行事が行われている。

 1904年3月8日、アメリカ・ニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を求め、デモを起こした。その後、国際婦人年にあたる75年に、国際連合が毎年この日を国際女性デーと定めた。

 制定されてから約50年――。その間、世界各国でさまざまな取り組みが行われている。川崎市では「かわさき☆えるぼし」がその一つ。同制度は、女性の活躍推進や、ワークライフバランス向上に取り組む地元企業や団体を川崎市が認証するものだ。同制度は18年に創設。認証期間は3年で、更新を含めると、麻生区では現在13社が認証を受けている。

 東百合丘に本社を構え、マンション・ビルの大規模修繕を行う「(株)クライムケー(加藤憲代表取締役)」は、今年度新たに同制度に認証された企業の一つだ。

 現在3人の女性社員が働く同社。加藤代表取締役は「育休、産休を取得できる環境であることはもちろん、ほかの社員に負担がかからないよう、休みに入る前に新しい社員を迎えるようにしている」と社内環境向上への取り組みを説く。

 「子育てが仕事にも生きている」。そう語るのは、事務を担当する伊佐治加代子さんだ。会社員として働き、育児のため一度会社勤めから離れたが、約10年のブランクを経て同社へ。経理や社内の調整役を担い、約2年半。「働きやすい環境をつくるのは家庭でも会社でも一緒。気の遣い方や立ち回りの仕方など、全ての経験がつながっている」と笑顔を見せる。

 加藤取締役代表は「大手では工程、品質管理を行う現場監督として働く女性も増えている。建設業に女性が増えてほしい」と期待を寄せた。

女性就業者は増加

 1月に公表された総務省の「労働力調査」によると、昨年の就業者数(15歳〜64歳)は5833万人と前年から23万人増加。そのうち、男性は1万人、女性は22万人増加している。

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