川崎区・幸区版 掲載号:2014年12月12日号 エリアトップへ

「さよなら川崎市体育館」 58年の歴史に幕

社会

掲載号:2014年12月12日号

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 富士見公園一帯の再整備にともない、「川崎市体育館」(富士見/北西誠館長)が12月27日(土)、その歴史に幕を下ろす。開館以来58年間、変わらぬ外観で親しまれた同館の歴史を、長年通った利用者や関係者の話を交えて振り返る。

 1956年(昭和31年)に「川崎市立市民会館」として開館した同館は、70年代まで主にスポーツ大会や音楽イベントなどの会場として使用された。

 79年にはボクシングWBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチが行われ、具志堅用高選手が7度目の防衛を成し遂げた。プロレス興行も頻繁に行われ、ジャイアント馬場さんが代表を務めた全日本プロレスやアントニオ猪木さん率いる新日本プロレスも試合を行った。特に試合の多かった女子プロレスファンの間では「聖地」としても知られる。

 80年代からは、当時珍しかった市民参加の健康教室が数多く開かれた。83年開設の「健康体力改善教室」に初年度から通う清水喜代美さん(84)は「市内で他に健康教室を行う施設がなかったから、宮前区から通っている人もいて、参加はいつも抽選でした」と当時を振り返る。同教室は医師が健康状態を診断し、運動生理学者が運動メニューを処方、トレーナーがトレーニング指導する本格的な内容で人気を博した。

 参加者同士の交流の場ともなり、30年以上教室に通う野口淳子さん(67)は「講座が終わった後、一緒にご飯を食べるのも楽しみでした」と思い出を語った。

 06年に川崎市体育館運営体協グループの指定管理となって以降、教室の内容が充実。利用者数も伸び、12年度には25万人に達した。08年から4年間館長を務め、現在もアドバイザーとして館内業務に関わる近藤俊哉さんは「愛着を持って利用していただいていた。率直に寂しい」と閉館を惜しみつつ「今までご利用いただいていた方々に『ありがとう』と言いたい」と感謝を述べた。

 同館は1月から解体され、跡地には17年10月開館予定の「スポーツ・文化複合施設」が建設される。

あす13日に記念イベント

 同館は12月13日(土)、閉館を記念したイベントを開催。市消防音楽隊や近隣中学校4校の吹奏楽部が演奏を披露する。午前10時から午後2時45分。

 また、同館の歴史を振り返る写真展も、館内で開催中。12月27日まで。午前9時から午後9時30分(13日と最終日は4時30分まで)。

 北西誠館長は「館としては最後の大きなイベントで有終の美を飾りたい。たくさんの方にご来場いただき、感謝の気持ちを伝えたい」と意気込みを語った。

 詳細は同館(【電話】044・200・3255)へ。

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