川崎区を拠点に活動する市民劇団「劇団企てプロジェクト」(別府寛隆代表)が、市長選挙をテーマにした人情喜劇『タスキとダルマと白い手袋と』を、きょうから3日間にわたって新川通の劇場で公演する。「政治は誰のためにあるのか」を笑いや風刺を交えて問いかける。
劇団企てプロジェクトは「転勤や出産などで劇団を離れた人が戻って来られる場所を作りたい」との思いで2015年に旗揚げ。新川通の川崎H&Bシアターを拠点に年1回定期公演を行っており、今回が3回目。現在は20代から70代までの13人が所属する。
『タスキとダルマと白い手袋と』は、無投票で三選を目前にした現職市長に、突如として女性候補が現れ、選挙戦を繰り広げるストーリー。別府代表が2009年、横須賀市の劇団に書き下ろしたフィクションで、自身が約30年前、知人の区議選を手伝った際の経験を反映した。
今回は昨今の政治に対する疑念や川崎市長選が10月に控えることもあり、上演を決めた。公演にあたっては、政治の「ドン」の登場や「忖度(そんたく)」といった時事ネタを盛り込み、時代に合わせて観客が楽しめるアレンジを加えた。
別府代表は「支持政党や政治への関心の有無に関わらず、若い人から年配の人まで誰もがクスっと笑える作品。普段芝居を見ない人も気楽に見てほしい」と話す。
全4公演。9日(金)午後7時半、10日(土)午後2時、6時30分、11日(日)午後2時。川崎H&Bシアター(新川通11の17)で。一般2500円、学生(小学生から大学生)1500円。チケット予約は(http://stage.corich.jp/stage/82379)。
問い合わせは同劇団(【メール】kuwadateproject@gmail.com/フェイスブック:https://www.facebook.com/kuwadateproject/)。
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