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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2022.03.04

クロアチアのサッカー選手と、病院職員の二刀流で活躍する
甲斐 友基さん
総合川崎臨港病院勤務 32歳

チャレンジ精神と行動力

 ○…リーグ戦が行われないオフシーズンの期間限定で、昨年12月から総合川崎臨港病院で働く。5年前、異業種交流会で同病院の渡邊理事長と知り合い、選手活動をサポートしてくれた。「病院で働かないか」と誘いを受け、「これまでの恩を返したい」と思った。肩書は「院長秘書」。同病院が取り組む、健康のためのまち歩き企画や、地域で活躍する人の動画紹介などに取り組む。この間、パラ卓球選手、イラストレーターなど様々な人を取材し、まちへの気持ちの熱さに触れ、「一緒に川崎を盛り上げたい」と思った。

 ○…高3でJ2リーグのチームから声がかかったが、同チームのJ1昇格に伴い消滅。恩師の勧めで鍼灸マッサージの専門学校に通いながら、関東リーグでプレー。再びJリーグに挑戦するが、縁がなく、ならばと海外サッカーに目を向けた。

 ○…21歳で単身ブラジルに渡った。サンパウロの空港に着いてすぐ、「プロサッカーチームを紹介して」とプラカードを掲げた。地元の人から都会では難しいと言われ、地方でチーム探し。4チームに門前払いを受け、決まるまでに2カ月かかった。「サッカーをしに来たのにやれない」焦りはあったが、ポジティブ思考で心は折れなかった。ブラジルで3年プレーした後、モンテネグロ、クロアチア、タイ、再びクロアチアとキャリアを積んだ。鍼灸の資格はチームメイトとの交流に生き、言葉はいつしか7カ国語を操れるようになっていた。

 ○…常にチャレンジすることを大事にしてきた。30歳を過ぎてからは次のステージも意識する。「応援してくれる人のために日本でのプレーも見せたい」とも思う。3月6日からは後期リーグが開幕。そこでの結果を出すことに集中する。

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