川崎市議会
女性議員16人が連携
課題共有し、政策提案へ
5月3日
外国にルーツのある若者が日本語の勉強や将来の進路などについて、同じ経験をしてきた「先輩」たちと意見交換する集まりが9月24日、川崎市教育文化会館(川崎区富士見)で開かれ、20人が集まった。
川崎区の「いきいきかわさき区提案事業」の一環で社会福祉法人青丘社(川崎区桜本)と川崎区役所が主催した。集まりには中学、高校時代に来日し、日本語を勉強しながら大学を卒業し、現在は会社員や公務員として活躍する外国ルーツ若者グループの支援団体「ザ リット ゾーン ビサイド」のメンバーらが協力した。
ビザ(査証)の話題では、多くの人が持つ「家族滞在ビザ」では就労時間に制限がある一方「留学ビザ」は休学すると帰国するしかない厳しい現実があることを紹介。「就職するには家族滞在ビザから定住者ビザへと変更する方がいい」と後輩にアドバイスを送る場面もあった。
大師高校3年生のダンザンラブジャー・ソルボルさんは2019年にモンゴルから来日。「本当は4年制大学に行きたかったが経済的事情で県内の技術短大に進学することを決めた。将来はIT系の会社で働き、モンゴルのまちづくりを日本のレベルまでもっていきたい」と語った。
集まりを見守った東京都立大学の丹野清人教授によると、家族滞在ビザは、あらゆる社会福祉の支援から抜け落ちている。「今回の出席者はやる気のみなぎる若者だが、多くの外国ルーツの若者は制度的に不安な状況の中におり、将来を描けないでいる。それを日本社会は理解していない」と指摘した。
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5月3日
4月26日