女子バレーボール「NECレッドロケッツ川崎」で勇退後、コーチに就任した 柳田 光綺(みずき)さん 中原区内在住 28歳
選手に寄り添い貢献を
○…昨シーズン、皇后杯、リーグ戦と2年連続で2冠を達成。有終の美を飾り、シーズン終了後に現役を勇退。同時に、チーム初の女性コーチに就任した。「初の挑戦に責任を感じる。監督、男性コーチとは違った目線、選手目線で感じたことをスタッフに伝えていきたい」。重視するのはコミュニケーションだ。選手、スタッフの間に立ち、今秋から開幕する新リーグSVリーグに向けてチームを支える。
○…3歳上の姉の影響で小3でバレーを始め、都内の強豪私立中学に入学。高校ではU18日本代表に選ばれた。大学と実業団で進路を悩んだが「勉強はいつでもできる。トップでやるなら今しかない」と、見に行った試合でコートやベンチからの声掛けなどチームの雰囲気が好印象だったNECに入団した。
○…168cmとアタッカーとしては身長は高い方ではなかったが、得点を挙げることにこだわり、動き方などを工夫。加入初年度にチームは優勝、新人賞にも輝き、その後は主将を務めるなどチームを10年にわたってけん引してきた。一方で、ケガだけでなく後半2年は病気に苦しんだ。それでもチームが必要としてくれていること、ファンの声援に背中を押され、「感謝をプレーで伝えたかった」とコートに戻ってきた。
○…自称「インドア派」で、本や漫画を読むことが気分転換に。小杉のカフェでコーヒーを飲むことも楽しみのひとつだ。今後はコーチとして後進の育成に努めるだけでなく、子どもたちに自分の経験を伝えていくことを目標に掲げる。「まだ学ぶことが多い。川崎は第二の故郷。女子バレーを身近に感じてもらえるような活動もしていきたい」。選手に、川崎に寄り添い、バレーで恩返ししていく。
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9月20日
9月13日