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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2025.04.18

幸区長に就任した
山口 美穗さん
麻生区在住 57歳

人への興味、区政に

 ○…幸区の印象を「歴史と最先端技術が融合したまち」と語る。かたや夢見ヶ崎には古墳の遺跡があり、すぐ隣にはKBIC(かわさき新産業創造センター)がある。「バランスが取れているからか、まちも人もゆったりと落ち着いているように見える」。区長の目は、早くもまちの様子を捉えているようだ。

 ○…福岡県福岡市出身。大学進学を機に上京し、心理学を専攻。人間の行動パターンなどを学んだ。当時住んでいたのが中原区で、元住吉の商店街の雰囲気が良かったこともあり、川崎市に入庁。総務企画局調整課(旧市民局広聴相談課)では、市民から届く市長宛ての手紙を管理する「市長への手紙」を担当。信号機を付けてほしいなど、生活に身近な悩みが多く、市政に反映できるものは反映してきた。「顔は見えなくとも、市民と直接やり取りができ、お礼の手紙をもらうのが本当に嬉しかった」と当時を振り返る。

 ○…30代の頃、同僚に誘われてマラソンを始め、これまでにフルマラソンを10回以上走破。ホノルルを皮切りに、名古屋、大阪、神戸などあらゆる大会に出場した。「一回も棄権したことがないので、体力には自信がある」とにんまり。最近の趣味はウォーキングで、夫と2人電車に揺られ、降りた駅から知らないまちを歩く。見たことのない街並みを横目に、そこに暮らす人々を想像する。

 ○…幸区は地域愛にあふれたまちと聞いたという。「長く住んでいる区民はもちろん、新しくやってきた区民の方々にも、愛着を持ってもらえるようなまちづくりを進めたい」。そのためには、企業との連携も必要と意気込む。より一層の発展を目指して、新旧が融合する、幸区らしい区政の青写真を描く。

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