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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2025.08.15

川崎駅前仲見世通商店街振興組合の理事長を務める
石倉 実さん
川崎区大島上町在住 53歳

刻まれる責任感、人情

 ○…川崎駅東口の繁華街・川崎駅前仲見世通商店街の「顔」として、今夏から商店会員をとりまとめる。さまざまな場面で発言を求められる機会が増えた。「(それまで就いていた)副理事長とは違う。やはり商店街の顔なんだ」と実感を込める。心の準備は全くない中での就任だったと明かすが「商店街が長い年月をかけて果たしてきた役割を踏襲しながら一つ一つ問題をクリアしていくことで責任を全うしたい」と力を込める。

 ○…前理事長から商店街役員の誘いを受けたのは、約6年前。同級生のよしみもあったが、真面目に商店街活動に打ち込む姿を見て手伝おうと決意。理事に就き、初めて知ったのは、防犯カメラや街路灯などに商店街会費が使われていること。商店街イベントが、その後の会員の円滑なコミュニケーションにつながり、清掃活動にも役立っていることにも気づいた。「かつての自分と同じように商店街会費の使い道を知らない会員が大勢いるはず。使途をしっかり伝えていきたい」

 ○…地元の田島小、渡田中に通い、県立川崎高校を卒業。専門学校時代に居酒屋でアルバイトを始めたのを機に、飲食業の面白さに魅かれ、約20年前、同商店街にハードロックやヘビーメタルを流す居酒屋を開業した。AC/DCやレッド・ツェッペリンは学生時代にはまったロックバンドだ。20代になるとメタリカに熱中し、今はそのコピーバンドで年に一度、ライブステージに立つ。

 ○…音楽をきっかけに外国人客や若者との会話が弾むこともある。店をやっててよかったと思える時だ。一方でコロナ禍後の深夜帯の人出は少なくなっているようにも感じる。店主として、商店街の頭として、かつての賑やかさが戻ってくることを願ってやまない。

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