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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2025.08.22

「幸区平和のための原爆展」を開催している同実行委員会の
西尾 理恵子さん
幸区小倉在住 79歳

活力の赴くままに

 ○…20年ほど前、人の勧めで幸区原水爆協議会を立ち上げた。最初は4人ほどのメンバーでスタートし、徐々に活動の幅を広げていった。今年も開催している原爆展では、被ばく者の写真や、広島の高校生が被ばく者の話を聞いて描いた絵などを展示。「被ばく者の写真を見るのは今でもつらい」と複雑な心境を吐露する。広島・長崎に原爆が投下された日にちなんだ69運動では、川崎駅付近などで原爆に関するメッセージが書かれたチラシなどを配った。「理屈ではなく、やってはいけないことだと感覚で理解してもらうのが、平和への近道になる」と思いを語る。

 ○…東京都・両国の下町生まれ。幸原水協の立ち上げは、川崎市議会員として1期4年を務めた際の平和活動や、母親の影響も大きい。幼い頃、母親からは当時お腹の中にいた娘を守るために、東京大空襲を命からがら逃げ延びた話を聞いて育った。「母が生き延びてくれなかったら今の自分はいないと思うと、不思議な気がする」と平和への思いを新たにする。

 ○…銀行員として働いた過去を持つ。寿退社が当たり前の時代の中、子どもを産んでからも40代半ばまで、仕事を続けた。当時は世間の風当たりも強く、子どもを保育園には入れたものの、小学校に上がると学童がなかった。そこで同じ境遇の仲間たちと一念発起。学童を作るための運動を開始した。「今思えば、そんな活動が議員になる下地だったかもしれないね」と懐かしむ。

 ○…趣味はスキーと踊り。毎年シーズンになると2回ほど、家族や友人と山形県の蔵王などに出掛ける。踊りは教室に通いながら、友人と盆踊りやジャズダンスなどさまざまなジャンルに挑戦。衰えぬ活力で、今日も活動を続ける。

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