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公開日:2025.09.26
大師ONE博運営
親子200組に出産祝い
地域と親子の接点に
一般社団法人大師ONE博が運営する「ウェルカムベビープロジェクト」が9月からスタートし、赤ちゃんのいる親子に地元商店の割引券などが入った地域発の出産祝いを届けている。
母親に地域の接点を
9月19日には3組の親子がコミュニティースペース・どまりば(川崎区大師町)を訪れ、同法人理事の松本里蓉子さんからプレゼントを受け取った。内容は、地元焼肉店の割引券や、整骨院のチケットなど全8種。「ただものをあげるのではなく、地域との接点が作れるようなプレゼントにした」と松本さんは工夫を語る。受け取った川崎区在住の古川沙也歌さん(37)は「子どもと出かける場所が増えそう。魅力的なサービスを作ってくれて感謝している」と娘の由仁歌(ゆにか)ちゃん(8カ月)と微笑んだ。
「住んでいること実感」
同プロジェクトは2016年に認定NPO法人こまちぷらす(横浜市戸塚区)が始めたもの。赤ちゃんが生まれた親子にプレゼントを届けて祝うと同時に、プレゼントの利用が外に出るきっかけとなり、地域と親子をつなぐことが目的だ。
大師ONE博は川崎区支部として同プロジェクトを運営。対象は妊娠8カ月〜生後11カ月の赤ちゃんを育児中で、川崎区に住民票のある人。先着200組で、19日現在115組が申し込み済。
広島出身の松本さんは、結婚を機に川崎へ移り住み、出産を経験。その際、近くに知り合いなどがおらず、「子どもと2人で孤独だった」と当時を振り返る。大師ONE博に入って交流が生まれ、「ようやく川崎に住んでいる」と実感できたという。代表の奥貫結さんは「川崎区だけでなく市全体に活動を広げて、新たな子育て文化を作りたい」と語る。
川崎市によると、2024年の出生数は、川崎区1308人、幸区1403人、市全体で1万873人。転入などの社会増減を加えると、全体の人口は5951人増加した。一方0〜4歳、5〜9歳といった年少者世代や、35〜39歳、40〜44歳といった子育て世代では転出が超過している。
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