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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2025.11.07

京浜協同劇団の第99回公演「ふかい疵(きず)」で初主演を務める
渡邊 直佳(なおか)さん
幸区鹿島田在住 23歳

ひたむきに役と向き合う

 ○…11月末に始まる京浜協同劇団の第99回公演『ふかい疵』で初主演を務める。舞台は第2次世界大戦中の福島。戦争によって引き裂かれる男女の姿を描いた作品で、主人公の神林スヤを演じる。「今年で戦後80年になるけど、今も世界各地で戦争が起こっている。罪のない子どもたちの未来が奪われるのが何よりも悲しい」と嘆息し、「公演を通して事実を伝え、戦争で傷を負った人がいることを忘れないでいてくれれば」と願いを込める。

 ○…新潟県出身。高校1年生の時に宝塚歌劇団の公演を観て、演劇に憧れを抱いた。大学では演劇サークルに所属。最初は衣装や照明など、舞台に関わるすべてに興味を抱いたが、次第に演者を志すように。現在はIT系のベンチャー企業に勤めながら舞台に立つ。「まだまだ『演じ切った』と思ったことはない。役に入るためには、自分の性格やキャラクターから離れる必要がある。そこがおもしろくてやめられない」。心に宿る情熱の火は、まだともったばかりだ。

 ○…就職を機に上京し、住む場所に選んだのが幸区。「『幸』という字が入っているのが気に入って。本当は会社に近い都内に住もうと思ってたんですけど」とお茶目な一面も。だが住み始めてすぐに劇団ともつながり、縁を感じるこの頃だ。一方で「川崎は夜になっても明るく、建物も高いので、新潟みたいに星が見えない」と寂しそうにつぶやく。

 ○…旅行が趣味で、中でも三大花火や三大古泉など、「三大」と付く場所に行くのが好き。12月には北海道・函館に行くことを計画中で、日本三大夜景のうち2つ目をクリアする予定だ。「残すは長崎だけです」と気持ちは既に次なる目的地に向かっている。

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