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公開日:2025.12.26

三菱化工機
水素社会実現へ、実証実験
カワサキ文化公園で

  • 府中街道沿いを照らす提燈

  • 実証実験の関係者ら

  • 水素発電装置「HyDel」

 三菱化工機(川崎区大川町)が12月6日、カワサキ文化公園(幸区堀川町)に導入した水素設備から水素エネルギーを使い、提燈を灯す実証実験を開始した。今後は、同エネルギーで公園内のキッチンカーや災害時にも活用できるよう検証していく。

 同社は水素関連事業を手掛け、身近な場所で水素エネルギーを使えるよう普及を図っている。

 「KAWASAKI SOUL」と銘打ち、市や地元企業などと連携し、市内の脱炭素化に向けた事業の実証実験に取り組む。11月には「脱炭素ラーメン」を提供した。

 第2弾となるカワサキ文化公園での取り組みは、川崎市と同公園を運営するディー・エヌ・エーとの協業で、公園の一角に水素発電装置「HyDel(ハイデル)」を設置した。

 三菱化工機と那須電機鉄工、日本フイルコンの共同で製造したこの装置は、装置内に水素を貯めて電気を発電させ、給電することができる。1時間で2kwの発電ができ、500wの電子レンジを同時に4台分稼働可能となり、発電量など今後も改良していく。

 光を灯した提燈には、発電の仕組みが理解しやすいよう「水素で発電中」と記載されている。

 同公園での水素システム設置は、2030年にカワサキ文化公園近くに新アリーナの開業を目指すディー・エヌ・エーが、水素関連エネルギーの供給モデルを構築していく狙いでもある。

 三菱化工機の山田宏一さんは、水素設備は日々アップデートしていく旨を話し「水素エネルギーを身近にしたい」と期待を込める。

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