キャンプ淵野辺留保地利用計画 用地取得に課題も 整備実現に向け、来年度中に国と協議
淵野辺公園や市立博物館周辺の「キャンプ淵野辺留保地利用計画」の素案について市は11日、本計画として実行していく方針を固めた。24年度計画に盛り込まれる見通しで、現在国有地となっている用地取得が今後の焦点になりそうだ。
計画をめぐっては、素案をもとに7月から8月のパブリックコメント(意見公募)を経て、策定作業が進められていた。計画は主に、博物館側のXゾーンと淵野辺公園側のYゾーンに分類される。Yゾーンは公園拡大が中心で、面積は約9・3ha。用地取得には31億円を見込む。これまで府中の森公園(東京都府中市)などをモデルに、利用状況、駐車場の規模などの観点から検討委員会で協議されてきた。敷地内の複合施設として、武道館が新設される公算が大きい。このほか、歩道の拡幅や自転車道も設ける予定で、利便性を高めつつ、市内外の交流の活発化を図る。
一方、Xゾーンは民間の参入を含めた学術施設の展開を予定。JAXA(宇宙航空研究開発機構)増設などの動向は流動的なものの、研究を主とする施設の設置が検討されている。
財政状況が今後を左右
今後、市は、国有地となっている用地取得の方法について一括か部分的かを含め「財政事情を見極めながら来年度中には取得に乗り出したい」との意向を示している。取得の状況によって、計画の進行に影響を及ぼすのは必至の様相だ。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>