「ママさんブラス 相模原こっこ隊」隊長 山田 亜紀さん 清新在住 33歳
「音楽って楽しいんですよ」
○…演奏活動などを通じて地域貢献する団体に助成金を贈るヤマハの「地域音楽活動支援」に採用された。全国で50団体程度、市内では唯一。「嬉しかったですね。みんなで喜びました」。6月に行う『わくわくコンサート』では子どもと一緒に歌える手遊び歌やアニメ曲、大人向けまでを披露する。「ママならではの温かい音楽を届けます」と微笑む。
○…『相模原こっこ隊』は子どもを持つママら42人から成る。5年前の立ち上げ当初から参加、一昨年から2代目の隊長を務める。コンセプトは「子どもと一緒に音楽を楽しみながら演奏活動する」。幼稚園の訪問演奏や骨髄バンクドナー登録会でのコンサートなどが活動の場だ。出産などの理由でブランク(楽器を手にしない期間)が長いメンバーも多いが、「レベルアップしながら色々な人に聞いてもらえる音楽を作っていきたい」。週1回集っては、みんなで音を合わせる。
○…小中学生時代はバスケや剣道に励むスポーツ少女。が、高校の部活紹介で吹奏楽部の演奏を目にし、トランペットの格好良さに一気に恋に落ちて入部。3年間奏で続けた。卒業後も楽団に参加。その際購入したマイ楽器は、今も大切に使っている。「一人で吹いても楽しいけれど、団体はみんなで曲を作り上げる。出来上がったときの達成感が楽しい」。ママさんブラスに加わった理由もこれだ。
○…8歳と6歳の男の子がいる毎日は「バタバタ」。同じくトランペットを吹いてほしいと願うも、「興味が向かないですね」と苦笑する。今後は他の幼稚園や老人ホームへも演奏の場を広げていきたい。そのために、少人数で活動できるアンサンブルにも力を入れる。「音楽の楽しさを色々な人に知ってもらって、それが次の人へと広がれば良いな」。吹けなくなるまで続けたいという楽器を手に、今日も楽しい音を届けていく。
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