星ヶ丘二葉園(星が丘/内田紀子園長)の園児が、東日本大震災で被災した大船渡保育園の子どもたちと文通を始めた。大船渡からはすでに喜びと感謝の声が届いており、同園では「お互いの思いが伝われば」と話している。
きっかけは、同園が今年1月下旬に行った、大船渡保育園会(私立保育園9園が参加)への寄付だった。寄付金は昨年、保護者らの協力のもと実施したバザーなどで集めたもので、大船渡市の保育園の行事等に使ってほしいと希望し、同会に送った。その際に、被災した子どもたちに元気になってもらおうと、園児が手紙を添えた。「ゆきがたくさんふるとおもうので、いっぱいあそんでください」―。雪だるまをかたどった画用紙いっぱいに園児たちの言葉が詰められ、大船渡へ送られた。
笑顔がいっぱい
約半月後、思いがけず返事が届いた。封筒の中には、大船渡保育園・富澤康麿園長の「皆様からの想いをずっと大切にし、心の支えにして子ども達と一緒に大船渡を支えていきたいと思います」と謝辞が記された手紙。元気に給食を食べる園児の様子や1年間の行事を写真付きでまとめた画用紙(=写真)も入っていた。早速、園児たちに見せると、子どもたちの笑顔溢れる写真に目をやりながら「良かったね」と安心した表情を浮かべたという。
内田園長は「離れていても、被災地では大変なことがあったのだと園児は理解しています。そんな子どもたちの思いを届けて、お互いに心の支えになることが望みですね」とこれからも文通を継続していく意向を示した。震災から1年を迎える3月11日に間に合うように、返事も出す予定だ。
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