桜美林大学硬式野球部 入替戦 1部昇格届かず 「相模原バッテリー」力尽く
首都大学野球リーグの1部昇格をかけ、桜美林大学が2・3日、サーティーフォー相模原球場で日本体育大学と対戦し0勝2敗で昇格を逃した。1敗し、背水の陣で臨んだのは、鵜野森中出身の大沼朝洋投手(2年)、上溝中出身の白井綾捕手(4年)の「相模原バッテリー」だった。
上溝中時代に全国優勝を経験し、創部当時のメンバーの一人でもある白井捕手。2日に敗れはしたものの、勝利への手ごたえを感じていた。「自信があった。勝てば流れが変わる」と信じ、勝負に徹した。4年生の昇格への思い入れと苦労を知る大沼投手は、敗した後の無い状況でも平常心だった。「調子はいつも通りだった」。
味方打線が相手投手に攻め手を欠く中、大沼投手はサイドハンドから繰り出す直球を低めに集め、凡打の山を築いた。しかし3回、四球からピンチを招くと、次の打者には三塁線を破られ先制を許した。続く6回、投手強襲の打球が右足をかすめる。すぐに激痛が走った。それでもマウンドを譲らず、続投した。2死だったため、白井捕手と打者だけに集中することを確認し合った。しかしその直後、追加点を奪われた。投手交代後には一挙に6失点。追い込まれた9回表、「追いつくぞ」とチームを鼓舞した白井捕手だったが、思いは届かなかった。0対8。硬式野球部創部4年目での昇格は潰えた。
秋こそ再挑戦を
試合後、うなだれる選手たちに宮崎光次監督が声をかけた。涙に暮れるベンチ裏で、大沼投手は決意を新たにしていた。「4年生を助けたかった。これからは、引っ張っていく選手になりたい」と前を向いた。白井捕手は目を真っ赤にしながら「秋季リーグで優勝し、1部に上がりたい。後輩の力になりたい」と話し、改めて昇格への決意をにじませた。
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