さがみはら中央区版 掲載号:2014年3月13日号
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北里大学看護学部の准教授で、災害支援看護師として奔走する 石井 美恵子さん 東淵野辺在住 51歳

プロナースとして地位確立

 ○…2004年のスマトラ沖地震や08年の中国・四川大地震などで、災害支援看護師として医療支援活動を続けた。東日本大震災発生1週間後に現地に赴いてコーディネーターとして陣頭に立ち、延べ3770人の看護師派遣を取り仕切った。自身は宮城県石巻市で活動し、一般避難所での生活が困難とされる要援護者のための「福祉避難所」の開設を主導。過酷な避難生活で寝たきりになっていた高齢者が自力でトイレに行けるようになるなどの効果をもたらした。

 ○…新潟県新発田市(しばたし)出身。「保守的な家庭」で育った。「女に学は要らない」と、父は大学進学を許さず就職を押し付けた。「勉強がしたい。自分は自分らしく生きたい」と”女らしい”看護学校へ進むことで父と折り合いをつけた。だがそこで今度は医師との主従関係に疑問が。専門家として「医師と両輪で走ること」を強く求め、そのために「実力をつけて認めてもらうしかない」と看護師の在り方を自問し続けてきた。

 ○…患部から目が離せない医師が、手を出したところに必要な器具を渡す。患者の歯磨きをただするのではなく、「細菌が入らないよう」肺炎予防の観点で磨く。これらは医学的知識が不可欠。そしてそれが「プロの看護師の仕事」。そこで初めて専門家として認識される。「資格を取ってからも学び続けないと」。現在、厚労省の災害医療従事者研修に講師に招かれるなど、自身が望む「依存ではなく、相互依存」という医師との関係性を体現している。

 ○…「日本では危機対策能力を持ったスペシャリストは、生業として成り立たない」と苦言を呈す。米国の政府機関「FEMA」(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)を例に挙げ、「日本にも災害対策の専門家チームを」と喚起。4月からは現在教鞭を執る北里大学を離れ、新天地で災害看護を中心とした後進育成や、国の危機管理の在り方などをより深く掘り下げていく。

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