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相模川第一漁業協同組合の代表理事組合長を務める 篠崎兊(とおる)さん 田名在住 72歳

公開:2014年6月5日

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魚釣りで学んだ挑戦心

 ○…相模川上流部と支流の中津川中流域を管理する相模川第一漁業協同組合の長として今月1日の鮎解禁を迎えた。今年は例年に類を見ない、天然鮎の遡上が多いシーズンと頬を緩める。だからこそ、女性や子どもなど、今まで魚釣りと縁が無かった人にも、果敢に挑戦して欲しいと願う。夏には鮎釣り教室、秋にはこども釣り教室を予定。全国で釣り人口が減少する中、魚釣りの楽しみを知るきっかけを提供する。

 ○…九人兄弟の四男として田名で生まれた。相模川で漁業を営んでいた父の影響から、魚釣りが身近にある環境で育った。小学校低学年で早くも鮎釣りを体験。仕掛けを工夫すると釣果が上がるのが面白かった。仕事では技術力が売りの建設会社を一代で起こした。息子に引き継いだ後は、全国各地の清流を遠征。四国・吉野川では落差の大きい急流を遡上する鮎に固唾を呑んだ。「同じ鮎釣りでも、その場所で釣り方が全く違う。釣りの奥深さを感じました」

 ○…漁業組合の職務に尽力する一方で、2005年からは愛川町でしいたけ栽培を始めた。魚釣りと同様、「研究が成果につながる」と目を輝かせる。山梨県に工場の増設も行った。休日も無く、忙しく汗を流す毎日にも「好きでやっていることだから続けられる」とはにかんだ。

 ○…魚釣りで学んだ研究する姿勢は、経営者として大切な「時代の先を読む目」を養ってくれた。建設業では、地中を掘削すると同時に管を埋設させる推進工法にいち早く着手し利益を上げた。しいたけ栽培では、独自に開発した機械が生産力を支えている。組合長として挑む課題の一つは釣り人を増やすこと。昨年同様、リアルタイムで釣果情報を発信するほか、釣り教室の回数を増やすなど、親子で魚釣りを楽しめる試みを模索する。釣り上げたときに見せる子どもの満面の笑みが浮かぶ。自身が味わった感動を早く体験させたい。

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