2015年のノーベル平和賞候補になっていた「憲法9条を保持している日本国民」は、受賞ならなかった。ノルウェーのノーベル委員会に受賞を働きかけている市民団体「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(南区)は9日、南区内で記者会見を行った。
今年度はチュニジアの民主化に貢献した団体が受賞。発表を受けて共同代表の石垣義昭さん(74)は、「大変残念だが、昨年のマララ(・ユスフザイ)さんら人権活動家に続き、今年も民主化活動団体の受賞ということで、ノーベル平和賞がその原点に一年一年近づいてきている。うれしく思う」と述べた。同実行委の発起人で共同代表の鷹巣直美さん(38)は、「”戦争をしない”憲法9条を広めていくのが願い」と話した。
来年度へ向け同実行委では、100万筆をめざすノーベル委員会への署名活動(9日現在69万3951筆)など今後も活動を継続する。