震災などの自然災害に備え自助、共助の取り組みを進めていこうと緑が丘二丁目自治会独立防災隊(堀口眞隊長)では、様々な工夫を凝らした防災訓練を実施している。
訓練は堀口隊長が自治会長を務めていた頃、活動できていなかった自主防災隊を機能させ、地域防災力の強化を図ろうと立案。今では毎年1回実施し、今年で10回目を数える。同地区は木造住宅が多く、住宅が密集していることから初期消火の考えを重要視し、初期消火に役立てるためのバケツリレーや水消火器訓練などを欠かさず行っている。
一方、鍋での米炊きや、ポンプを用いた放水訓練など、毎年新たな内容も取り入れている。訓練には、自治会員らを含む150人ほどが参加している。
今回の訓練は5月15日に、同地区の遊水池グラウンドで行われた。今回初の訓練として採用したのは、投てき型消火用具「ラクシーシンプル」と、天ぷら油火災用消火用具「スティックアウト」の実演。「ラクシーシンプル」は警視庁でも正式採用されているもので、「魔法のように火が消える」消火用具として日本消防検定協会鑑定品に認定されている。
訓練は他地区の地域住民も見学に訪れるなど注目を集める中行われ、消火用具を用いて一瞬で火が消える様子が実演されると、見学者から驚きの声が上がった。このほか、起震車震度体験や煙体験、給食訓練などが実施された。
堀口隊長は「消火用具については導入を検討していきたい」とし、「地域で防災力をつけることが、町全体を守ることに繋がっていく。今後も訓練を継続していく」と力を込めた。
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