さがみはら中央区 トップニュース社会
公開日:2017.01.19
道正山(どう しょう やま)るーたんの森
整備活動でW(ダブル)受賞
大正堂と市民団体で
南区上鶴間本町に本店を構える(株)家具の大正堂(渋谷金隆社長)が行ってきた本店裏山の整備活動がこのほど、平成28年度の環境大臣賞を受賞した。活動をともにしてきた「境川の道正山河畔林を守る会」(小野きく代表=以下守る会)も継続的な緑化貢献等が認められ、「(公財)ソロプチミスト日本財団」から社会ボランティア賞を受賞し、道正山を整備する同社、同団体がダブルでの受賞となった。
同社の森づくり活動は約3年前から。東日本大震災後のボランティア活動をきっかけに森づくりに興味を持った渋谷社長が中心となり、創業100周年記念事業として、家具屋さんの森づくり「道正山るーたんの森」をスタートさせた。
本店裏の約1500平方メートルの社有遊休地は当時、店舗用地としての利用法もなくツタや雑草が生い茂っていたという。そこで本店裏という立地をいかし、整備活動を同社社員の研修や会議などに取り入れるなどして、森の整備に努めるとともに、土留めや斜面の遊歩道には引き取った不要家具を活用するなど、家具屋ならではの取組も。「将来的には地域住民の憩いの森になるように」との思いから、地域住民らとともに植樹を進めており、年を追うごとにるーたんの森には緑が増している。受賞を受け渋谷社長は「地域や社員ボランティアの皆さんに心より感謝申し上げます」と感謝の意を示すとともに「森づくりは四季の移り変わり、自然の素晴らしさを楽しめる活動です。常時開放していますのでお近くにいらしたら散策してみてください」とコメントを寄せた。
同社の活動に当初から協力しているのは、14年ほど前から近隣で斜面林維持のボランティア活動を行う「守る会」のメンバー。主に森の下段部分を任されており、月に1度、整備・緑化活動に励んでいる。「自生の植物もたくさん育ってきています。これから春に向けてタンポポ、ウラシマソウなどもたくさん見られますよ」と小野代表。これまでの継続的な活動をふまえ小野代表は「次世代に繋げられるように地域の皆さんと協力して森づくりを進めていきたい」と話していた。
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