「助っ人」。そんな言葉に違わぬ活躍を見せ、昨季、調子の上がらないチームで孤軍奮闘したのがチーム最多の7得点を上げたFWジョン・ガブリエルだ。193cmの長身に加えスピード、テクニックも備え今季は「エース」としての働きが期待されるブラジル人FWに2年目への決意を聞いた。
明日行われる開幕戦に向け調整を続けるガブリエル。現在のコンディションについて「昨年日本に来た時に比べれば今年の方が調子は良いし、もっと良くなっていくと思う」と笑顔で語る。
ガブリエルは昨年、ブラジルのクラブからSCに加入。来日1年目ながら持ち前の高さを生かし主力FWとして活躍。チームの得点王にも輝いた。そんな昨季については「70点」と評価。「得点やアシストに多く絡むことができ、去年は自分が思っている以上の活躍ができた。ケガで出られない時もあったが良い年だった」と振り返る。異国での初のプレー。気候の面では今までに経験したことのない寒さに戸惑いもあったようだが、「昨年1年で慣れることはできたと思う」と語る。
チームメイトとの関係もピッチでの活躍に良い影響を及ぼしていた。「同じブラジル出身の選手とは、辛い時も気持ちを共有できました。もちろん日本の選手ともいい関係です」とガブリエル。中でも、同じ年で同じ寮で生活していたDF麦倉捺木とは仲が良い。
第7節沼津戦では麦倉が得意とする左足からのクロスを、ガブリエルが相手DFの遥か上からヘディングで叩き込み、来日初得点をあげた。昨季あげた中でもお気に入りのゴールの1つだ。「練習だけでなくピッチの外でも話すことが多く、お互いの得意なプレーを理解していました」
チームは西ヶ谷隆之新監督を迎え、ハードな練習を積み開幕に備えてきた。「良い練習ができているので、今年は去年よりもっと良くなると思う」とチームの完成度に自信を覗かせる。今季については「個人的には10得点を目標としている。得点を通じてチームに貢献したい。チームとしては昨年勝てない試合が多かったので、多くの勝利をサポーターに届けたい」と力強く語った。
22歳のブラジル人FWが「ゴール前の覇者」となり、SCを飛躍へと導く。
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