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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2018.06.28

相模湖交流センターの館長に新しく就任した
松田 善彦さん
八王子市在住 60歳

相模湖を音楽の街に

 ○…6月1日付で相模湖交流センターの新館長に就任した。5月まではレコード会社に勤務。プロデューサーとして、数多くの作品を手掛けてきた。「都心から1時間の場所に、これだけ音響設備の整った場所は見当たりません。音楽家の中では有名なのですよ」と話すホールには、録音の際によく訪れ、その縁で秋山前館長から直々に依頼され、大役を引き受けた。「ここは、舞台やホールが可動式なため、音楽家の意向に沿った録音が可能です。そのメリットを活かした催しを企画していきたい」と話す。

 ○…音楽大学卒業後、制作側からの立場で音楽を勉強するため、ウィーン国立音楽大学に留学した。「留学時に知り合った音楽家が、今は世界各国の一線で活躍しています。その人脈は私の宝です」と振り返る。帰国後は、主にクラシックを手掛け、日本を代表する指揮者・朝比奈隆氏の作品などをプロデュースしてきた。「録音でよく利用したこのホールで働くことに縁を感じます。私の経験を地域に還元できるようにしていきたい」

 ○…「芸術に関して同じ空気感を持つ」と話す奥様との2人暮らし。今でもよく、美術館など芸術鑑賞に一緒に出掛ける。中でもお気に入りなのが浮世絵や版画を始めとする江戸文化。「日本文化は、世界に通ずる素晴らしいもの。音楽の世界に参考になるものも多いですね」と紹介する。

 ○…「良いホールは、素晴らしい楽器の一つに成りえます」。今後は、演奏家を中央に、観客が周りを取り囲むサロンコンサート風な新しい企画も模索。併せて、都心と同様のコンサートをよりリーズナブルに企画していく予定だ。「相模湖に音楽文化を根付かせる」という大きな目標を持ち、地域の芸術文化の先導役を担っていく。

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