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元帰宅部ランナーが奮闘中 横山在住の清原さん

スポーツ

公開:2020年7月16日

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横山在住で田名の会社に勤め、社会人となってランナーとしての力を高めた清原さん
横山在住で田名の会社に勤め、社会人となってランナーとしての力を高めた清原さん

 横山に住む元帰宅部のランナーが奮闘中だ。毎年2月に行われる「かながわ駅伝」に相模原市の代表として2大会連続で出場し、今年は主将としてチームを引っ張った。元プロ野球選手と同姓同名であることからその活躍は大手ポータルサイトでも取り上げられている。

 その人は田名の会社に勤める清原和博さん(29)。神戸市出身で、スポーツ関連の専門学校に入学するため上京し、就職のため相模原へ。社会人となった後も市民ランナーとして走り続け、かながわ駅伝のほか、昨年11月には市のスポーツ交流事業の一環として鹿児島県で開催された10キロのロードレースで優勝を果たすなど活躍している。

 「街の代表ですと気持ちが上がるんですよね。今では7年間暮らしている相模原に愛着がわいています」と清原さんは笑顔をみせる。

野球部だったけど・・・

 そんな活躍からは想像できないものの、清原さんは高校時代、3年間ずっと帰宅部だったという。アルバイトをしたり、友だちと遊びたかったためと言い、「小学校から中学までは野球部。でも才能がなくて控えのピッチャーだった。高校まで続ける気にならなかったんです」と清原さん。ただ、高校のマラソン大会では帰宅部ながら1位を取るなど、『足』には自信があったのだという。

 そのため、進学後は専門学校の陸上部へ。ようやくランナーとしてのスタートを切ることとなったが、経験者らに囲まれたなかでは「通用しなかった」と振り返る。当初考えていたよりも記録が伸びず、当時は目立たないランナーだったようだ。

就職後、記録アップ

 転機は就職後。働き始めると同時に市民ランナーのクラブに入部後、めきめきと力をつけることになった。

 そのクラブに在籍していた、5000m走で2分近く速いタイムをもつ先輩ランナーに憧れをもったことが実力アップのきっかけになったのだという。

 「格好良かった。私もあのようになりたいってがむしゃらに練習に取り組んだんです」

 都内で行われるその先輩ランナーが引っ張る練習会に参加する度に徐々にではあるものの、そのスピードについていけるようになっていき、気がつけば半年程度で同レベルに。市民レースレベルでは優勝を果たすまでになっていた。

 「その方には本当に感謝しています。努力した分、結果がついてくる。そこが長距離走の魅力ですかね」

マラソンがメイン

 現在、清原さんがメインとするのが42・195キロ。10キロなど短い距離のロードレースも好んで出場するものの、フルマラソンにはよりやりがいを感じるのだという。

 レースは自宅に近い首都圏のほか、実家のある神戸市周辺のマラソン大会に出場することが多く、例年2万人が出場する神戸マラソンでは毎年好成績を連発。4年前に4位入賞を果たした時は、同じ関西出身で現役時代に注目を集めた元プロ野球選手と同姓同名だったことから、「あの清原和博がマラソンで活躍?」――と大手ポータルサイトで取り上げられることになったのだという。

 「ラッキーという感じです。父親がファンで名付けてくれたようで。病院で名前が呼ばれるとみんなが振り返るぐらい有名な方。同じ名前で良かったと思っています」と笑う。

充実した生活後押し

 一方、充実した生活が『走り』を支えているようだ。今年3月に結婚。新妻の里恵さんは栄養のある食事をつくってくれ、レースには必ず付き添ってくれるのだという。4年前に転職した現在勤める田名の会社ではタッチパネルなどの電子機器の検査、修正を担当し、清原さんは「毎日が充実しています」と笑顔になる。

 今は新型コロナウイルスの影響でマラソン大会が開催されず力を試す機会が無いものの、「毎年12月に開かれる国際マラソン大会は開催してもらいたい。今のフルマラソンの自己ベストは2時間25分。20分切りを目指しています」と虎視眈々と牙を研ぐ毎日を送っている。

 清原さんが怪我をしてしまった際などに訪れるのがJR相模原駅前で整体やエステメニューを提供する「トータルケアサロン・ブリエ」。

 代表を務める白樫健太さんは「話を聞いていると清原さんは走ることに対してストイック過ぎるよう。休みも大切にして頑張ってもらいたい」と笑顔をみせ、「同姓同名の元プロ野球選手のイメージとは異なり、優しい感じのする好青年。目標とする記録を早く達成してもらいたい。応援しています」と話している。
 

「多くの仲間がサポートしてくれる」という練習風景
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