戻る

さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2020.09.10

先ごろ、ビリヤードの最年少プロとして活動を始めた
奥田 玲生(たまみ)さん
相模原在住 18歳

「鉄仮面」被り可能性広げる



 ○…念願のプロ合格。中学生の頃からめざし、練習時間を確保するため、高校を通信制にしてまで進みたかった道だ。相手との心理戦の要素が強い競技。合格の報を聞き、改めて強い気持ちをもって勝ち抜いていく覚悟を固めた。「世界一のプレーヤーになりたい。スタートラインに立てたと思っています」。武器である強い心はそんな夢から生まれている。



 ○…ビリヤード愛好者である両親の影響を受けてきた。幼い頃、ビリヤードは遊び。ただ、小学生となり試合に出場するようになると負けず嫌いな性格が顔を出すように。試合中、集中するあまり表情は「鉄仮面」となり、負ければ人知れず号泣。強さの理由となってきた。中学生になる頃から世界大会優勝経験のあるプロに教えを乞うようになると国外も意識するように。「多くを学ばせていただいている。プロのあり方も」



 ○…「いつも年上に見られるんですよね」。「強い心で」と気を張るなかでの「弊害」。ただ、本来はおっとりタイプ。競技から離れれば周囲から天然とからかわれることが少なくないという。そのため、マンガを読んだり絵を描く、息抜きの時の表情は少女のそれ。「年上の方と接する機会が多かったのも理由かも。今後はプロとして幅広い世代と接しられれば変わるかも」



 ○…今月にも、自身の技術を紹介する動画をアップ予定。ビリヤードファンの拡大につなげたいと考えている。そして、いずれは練習を積む相模原にも恩返しできればとも。実家のある横浜からより良い練習環境を求めおよそ1年半。この街で強くなったという意識が強いためだ。「機会があれば、地域の方々と一緒にプレーしたいですね」。プロ1年生、可能性は広がるばかりだ。

 

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    さがみはら中央区 人物風土記の新着記事

    さがみはら中央区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS