35g以下の小型のドローン(無人航空機)の速さを競う全国規模の大会「JAPAN TINY DRONE CHAMPIONS LEAGUE」第5戦が7月24日、産業会館で行われた。各地から操縦に長けたレーサーが集い熱戦を繰り広げ、市内で高まりつつあるドローン機運を後押しした。
ドローンの普及活動を行っている一般社団法人日本マルチコプター協会(岡山県・以下JMA)が、各地で認定するドローンスクール「ドローンステーション」や地域企業らと連携して全国12カ所で順次開催し、年間獲得ポイントで優勝を競う。さまざまな地域で開催することでレースを通じてドローンの魅力を広めるとともに、地域活性化も図っている。
市内で初開催となった第5戦「KANAGAWA」は、「相模原ドローンステーション」としての操縦士育成事業をはじめ、機体の販売や測量・空撮などのドローン関連ビジネスを展開する「エアウルフ」(南区磯部・松下龍太社長)が誘致して主催。相模原市と相模原商工会議所が後援した。JMA理事も務める松下社長は、「ドローン活用都市・相模原をめざしてすそ野を広げるための活動の一環で誘致した」と思いを語る。
当日は東京や大阪などから21人が出場。専用のFPV(一人称視点)ゴーグルを着け、同館多目的ホールに設営されたコースで、障害物をクリアしながらゴールまでのタイムを競い合った。
優勝したのは自作の愛機を携え大阪府から参戦した中学2年の橋本勇希さん(14)。部活動で始めてドローン歴約1年という橋本さんは、「いつものレースよりもコースがテクニカルで集中力を保つのが大変だった。優勝できてうれしい」と微笑んだ。松下社長は大会を終え「併催した体験会もにぎわい、ドローン普及の一助となれた。来年も誘致できれば」と話し、「ドローンによる新技術や業務の効率化は地域経済を活性させ、好循環を生む。今後も市内の関連企業と共に相模原を盛り上げていけたら」と今後の展望を語った。
2大会で相乗効果
2日前の22日には横山の「ドローンラウンジ・ジュピター」で同店主催のレースが行われた。エアウルフの大会と日が近いため両方に出場する人も多く、参加者がレースを渡り歩くことによる相乗効果でドローン機運の醸成を図った。同店経営者で、エアウルフの松下社長らと連携してドローンを活用した災害対策などに取り組んでいるグローバル・ウノの川合靖一社長は「ドローンの町・相模原の実現に向け尽力したい」と話した。
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