相模原市立博物館レポvol.25 進化する学習資料展 民俗担当学芸員 山本菜摘
相模原市立博物館では現在、「学習資料展 道具が変えるわたしのくらし〜過去から未来へ向かう記憶〜2」を開催しています(1月10日まで)。この学習資料展は、毎年冬の時期に、子どもたちに昔のくらしを知ってもらうために開催しており、毎回テーマを変えることで、どの年に来ても新鮮な気持ちで楽しめるよう工夫しています。
昨年度は家庭で使われていた道具や暮らしの移り変わりを、市民の皆さんの体験エピソードとともに展示しました。たくさんの反響をいただいたのですが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、会期半ばで終了することになりました。このことを、展示を一緒に作り上げている博物館ボランティアの市民学芸員の皆さんから惜しむ声があがり、今年度は「2」として昨年度と同じテーマで学習資料展を開催することになりました。ただし、会場は昨年の約2倍の広さを使い、昨年度お見せできなかった資料も新たに加え、アップグレードしました。毎年目玉となっている実物大のジオラマは、3種用意しました。電化製品普及前と後、二つの時代の台所と、自宅での婚礼を再現したものです。今回、家での日常生活の変化だけでなく、婚礼など特別な日の様子も紹介しています。「自宅での婚礼」は、民俗資料整理などを行うボランティア「福の会」の皆さんが企画から考えたものです。花嫁衣装も展示しており、いつもより華やかな内容になっています。もうすぐ冬休みです。この機会にぜひご来館ください。
▽会期/令和4年1月10日まで▽休館日/毎週月曜日(ただし祝日は除く)、年末年始(12月28日〜1月3日)※博物館および企画展の日程は状況により変更になる場合もあります。来館前に最新情報を博物館HPや電話でご確認ください。
■相模原市立博物館【電話】042・750・8030
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