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公開日:2022.04.14

光が丘地区公共施設
市民対話型で再編案検討
青葉小跡地利活用を想定

  • 【上】再編が検討されている青葉小学校の校舎(2021年8月に撮影)【下右】青葉小のシンボル・くすの木(同)【下左】第1回のワークショップ(提供)



 2025年4月をめどに閉校する方針が決定している青葉小学校の跡地利活用を想定した、光が丘地区の公共施設再編に向けたワークショップが、市主催で昨年11月から今年3月にかけて4回にわたり地区内の公民館などで開かれ、地域住民らが意見を交わした。同地区の公共施設再編に向けたワークショップは初めて。





 区の中央部から東に位置する光が丘地区は、昭和30年代後半から50年代にかけて住宅開発が進み人口増と合わせ保育園や学校、公民館などの公共施設が整備されてきた。





 同地区内では、児童発達支援事業所「療育センター陽光園」や、「陽光台保育園」といった子どもに関連する施設が築40年以上を経過し、建て替えなどを検討する時期を迎えている。また一方で市は昨年8月、小中学校の児童生徒数減少に伴い、区域内にある青葉小学校を25年4月をめどに閉校し、光が丘・陽光台・並木の3小学校に再編する方針を決定した。





 こうした背景を踏まえて市は、青葉小跡地の利活用を想定した公共施設再編に向け、基本構想を策定する前段階で市民との考え方の共有を図るため、今回の対話型のワークショップを実施することとした。事業を担当する市アセットマネジメント推進課は「市が先に計画を作って示すのではなく、早い段階で、まず対話をし、地域の意見を聞きたいという思いがあった」と話す。





 青葉小の跡施設について市は、「避難所としても使える、子どもや地域の活動の場」を基本に検討するとし、陽光園と陽光台保育園で利活用する方針を示している。今回のワークショップでは地域課題や周辺公共施設の状況を踏まえ、「地域にとって必要なサービス・機能」について考えた。





 ワークショップには同地区まちづくり会議委員や4小学校のPTA役員、公民館、子ども会、療育センター関係者、公募市民ら18人が参加。東京都立大学の助教や大学院生らの案内のもと3グループに分かれ、1回目に学校の思い出や地域の魅力の共有、2回目に施設見学・跡地活用のイメージづくり、3回目に再編コンセプトなどの具体化、4回目に再編案のまとめを行った。





 各グループがまとめた案として、敷地内にあり同校のシンボルとなっているくすの木を残して使用、校庭を避難所やイベント会場として多目的に活用、隣接する光が丘公民館との一体化、ボール遊びができる広場などの内容が発表された。





今年度基本構想策定へ 





 このほか市では、再編の取り組みの周知と意見募集のため9日と10日に同地区内でオープンハウスを実施。加えて明日4月15日(金)までWebによるアンケート調査も実施している。アンケートは市ホームページ内「光が丘地区の公共施設再編に向けた取り組み」のページから回答できる。





 市はこれらの取り組みで募った意見を踏まえ今年度に再編の基本構想を策定、23年度に具体的な導入施設や機能などを決める基本計画を作る予定。詳細は同課【電話】042・769・8257。

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