教会に立つ片山司祭＝９月22日
南区にある聖公会
「親しい方が亡くなられた。そのような印象です」。南区東林間にある林間聖バルナバ教会の片山謙司祭（51）は英国エリザベス女王の死去について、そう説明する。同教会は聖公会（アングリカンチャーチ）という教派の教会で、その母体である英国国教会は16世紀以降、英国王が首長となり今日に至っている。
日本聖公会横浜教区（横浜市）は神奈川だけでなく千葉、静岡、山梨に教会を持つ。相模原市内では林間聖バルナバ教会のみ。片山さんによると「聖公会はプロテスタント教会の一つですが、聖職制度など教会の伝統を重んじる教派でもある」。また「英国国教会における首長は英国王ですが、その権威は同国教会にとどまり、聖公会全体の『霊的指導者』はカンタベリー大主教です」とも。エリザベス女王の国葬の際は、「身近な存在」の葬送を静かに見守ったそう。
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