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公開日:2023.01.12
並木在住村山颯さん
新体操で全国準優勝
得意のスティックは首位
並木在住の村山颯さん(14)=国士舘中学2年=は、昨年11月に行われた第40回全日本ジュニア新体操選手権大会(日本体操協会主催)男子個人総合競技で準優勝を収め、「練習の成果が出せた」と喜びを嚙みしめた。
同大会では男子・女子それぞれ個人総合競技と団体競技を実施。男子個人総合は、全国9ブロックに分かれて行われた予選会を勝ち上がった小学4年生から中学3年生までの47人が、スティック、リング、ロープ、クラブの4種目の総合得点で競い合った。
4種目とも上位
前回は11位に終わり、雪辱を期して臨んだ村山さんは得意のスティックで首位に立つと、リング5位、ロープ3位、クラブ2位と安定した演技で見事準優勝を飾った。「リング、ロープではミスもあったが、全体を通して練習の成果を出すことができてよかった」と笑顔を見せた。また「今回はルールの変更があり、初めは対応に苦労したが、重点的な練習により加点につなげられた」と振り返った。
憧れは大学生の先輩
同校新体操部に所属する中学生は村山さん1人のみ。高校生6人と合同で週に6日練習している。目標とする人は、クラブチームで出会った大学生の先輩だ。「表現力が豊かで、柔軟性にも優れているところが憧れ」と目を輝かせる。
兄に続き新体操の道へ 年中からクラブチームに
競技を始めたきっかけは3歳年上の兄だった。「演技する姿がかっこよかった」。年中から兄と同じクラブチームに所属し、コーチから「中学からは部活としてやってみないか」と誘いを受け、コーチが顧問を務める国士舘中学新体操部に入ることを決めた。
新体操の魅力は「技を決めるときの楽しさ」。中でも、回転技の「タンブリング」を練習する時間が一番好きだという。また、得意種目のスティックについては「自分の演技が好き。柔軟やアイソレーション(体を大きく見せる練習)などで表現力を磨いている」と自信を覗かせる。
一方で、度重なるけがに苦しんだ時期もあった。やりたい技が練習できないもどかしさを味わった時、力になったのは周囲のサポートだった。「コーチや先輩、後輩、親の応援があってここまでやってこれた」と、支えてくれた人への感謝を口にした。
「次は優勝したい」
現在は5月の大会に向け練習に励んでいる村山さん。「今回、優勝した選手は全種目をまとめられていたが、自分はまとめきれなかった。次の大会は全種目ノーミスでの優勝を目指したい」と意気込んだ。
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