田名小学校(小泉勇校長)が2024年度に創立150周年を迎えることを受け、記念事業を実施するため発足した実行委員会が2月28日、2回目の会合を開き、来年11月に予定している式典の開催などに向けて意見を交換。事業計画の骨子が固まり、本格的なスタートを切った。
同校は、1872(明治5)年に明治新政府が発布した学制に伴い、田名地区滝の宗祐寺と陽原の南光寺で開かれていた寺子屋が、1874(同7)年に「田名学校」として開校したのを起源とする。1876(同9)年、堀之内の明覚寺に移転して「覚明学舎」に改称。1892(同25)年に「尋常田名小学校」と名を変え、開校記念日を4月15日と定め、初代校長には広守精一氏が就任した。1895(同29)年に現在の場所に校舎が落成。増改築を重ね、昭和に入って講堂やプール、給食調理室、体育館などが整備された。1954(昭和29)年に現在の「相模原市立田名小学校」となった。
今年度は「夢をもち笑顔あふれる田名っ子の育成」を目標に掲げて教育活動を展開。また、PTAが2021年に「さがみはらSDGsアワード」の相模原市長賞(最高賞)を受賞するなど、近年はSDGsに関する活動にも学校をあげて積極的に取り組んでいる。
来年11月に式典
24年度に創立150周年を迎えるにあたり2年ほど前から構想を立て、記念事業を実施するための実行委員会が昨年8月に発足。PTA役員や歴代会長、教職員、自治会長ら22人がメンバーに名を連ね、実行委員長には第45代PTA会長で田名郵便局長の木下雅之さんが就任した。2月28日、田名公民館で2回目の会合が開かれ、これまでの経緯や事業予算、今後のスケジュールなどが話し合われた。
周年に向けては、これまでにスローガン「歴代の田名っ子の思い 未来へつなげていこう!〜田名っ子魂〜」が児童考案により決定。また、記念事業として中庭の改修や田名の歴史を振り返るビデオの制作、24年11月には式典の開催などが検討されている。周年を周知する横断幕も製作し、近隣に掲示する予定。
木下実行委員長は「130周年の時にちょうどPTA会長を務めていた」と当時を振り返りながら、「コロナ禍で動きが止まり不安を抱えていたが、骨組みが決まり、見通しが立った。未来へつながる周年行事にという方針も固まり大きな前進」と事業の進展に期待を込めた。
実行委では今後、賛助金を募るほか、募金活動も行って記念事業を進めていく方針だ。
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