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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.07.22

リチウムイオン電池からの出火、過去5年で倍増
相模原市消防局が注意を呼び掛け

 全国的にリチウムイオン電池からの出火が増える中、相模原市内でもリチウムイオン電池に起因する火災が急増している。市消防局が7月に発表した2024年中の火災概要によると、市内の火災件数は153件。出火原因としては「こんろ」が19件で最も多く、次いで「電気機器」が15件と続く。

 発表によると、リチウムイオン電池が出火原因となった火災件数は20年には6件だったが、24年には2倍の12件に増加した。

 市消防局はリチウムイオン電池からの出火原因を「管理の不適」(落下、高温放置、誤った廃棄方法など)と「構造の不適」(初期不良品など)、「不明」に分けて発表しており、「市内の傾向としては管理の不適から構造の不適に原因が推移している」と分析している。

身近な電気製品に使用されている

 リチウムイオン電池は高いエネルギー密度、軽量性、長寿命といった特徴から昨今、様々な製品に広く使用されるようになっている。スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、ハンディファン、電子タバコ、携帯ゲーム機、電気自動車(EV)、電動アシスト自転車、コードレス掃除機、電動ドリルなど、リチウムイオン電池の使用製品は多岐にわたる。

安すぎる製品には要注意。PSEマークの確認を

 担当者は「著しく安価な製品では安全装置が不十分な場合があり、注意が必要」と話し、購入する際は、電気用品安全法に基づいて安全基準を満たしていることを示すPSEマークが付いているものを選ぶよう推奨している。

暑さや衝撃が異常の原因にも

 担当者は使用上の注意として、密閉した車内やダッシュボード、直射日光の当たる場所に置かない、熱がこもりやすい場所(布団やカバンの中など)での使用・充電を避ける、衝撃・圧力・変形に注意する、推奨されている充電器を使用する、水濡れを避けるなどを挙げている。

 「リチウムイオン電池は高熱や膨張といった異常な症状が出てから実際に出火するまで時間差があり、タイミングが読みづらい」ため、異常を発見した際は、速やかに使用を中止し消防局に相談してほしいとしている。

 詳しくは同局予防課【電話】042・751・9117。

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