さがみはら中央区 社会
公開日:2025.07.31
生まれ育った上矢部で
飲食店空白の地に新風
飲食店が一軒もないエリア――。そんな上矢部に今年2月、一軒の蕎麦屋が開店した。
「生まれ育った上矢部で飲食店をやりたい」。そう語るのは「蕎麦とそばまえ genten」店主の井上英明さん。5年ほど相生に店舗を構えていたが、昨年末で同地での営業を終了し、地元である上矢部に移転した。
せいろ蕎麦は北海道北早生の二八で。十割蕎麦には長野県小諸市の信濃1号。そして、そば粉の芯の部分だけで作った真っ白なさらしな蕎麦。「三種を手打ちで用意するのは効率が悪いが、どれか一本には絞れなかった」とこだわりを話す。
飲食店のない地域だっただけに、地域住民からの期待も熱いという。井上さんは「ここでお店ができて、地元の人が来てくれて感謝の気持ち。不安はあったが、沢山の人に来てもらえてありがたい」と笑顔を見せた。
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