さがみはら中央区 教育
公開日:2025.07.31
デフ陸上代表が小中学生に講義
「声を使わない交流」伝える
棒高跳びの現役デフアスリート・佐藤湊さんによる講座が7月23日、小山公民館で開催された。佐藤さんは中央区在住。これまでに3度のデフリンピック出場経験があり、11月開催の「東京2025デフリンピック」日本代表に内定している。
講座は例年行われている「夏休み体験講座」の一環として開かれ、向陽小学校の4〜6年生と小山中学校の生徒が参加した。講座では佐藤さんの経歴や聴覚障害、デフリンピックに関する説明がされたほか、「声を使わずに誕生日順に並ぶ」「紙に書いてある絵柄を伝え合って仲間を探す」といったワークショップも実施された。
参加者はろう者や耳の不自由な人の生活を体験し、ジェスチャーや簡単な手話を使ったコミュニケーションを学んだ。当初不安げな様子を示していた参加者も、実際にワークショップを体験し「普段より相手の目を見て交流できた」などと感想を話していた。講座終了後には、佐藤さんのサインを求める参加者で長蛇の列ができる場面もあった。
佐藤さんは参加者に向け「障害の有無にかかわらず、困っている人がいたらお互いに助け合えるようになってほしい」と呼びかけた。
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