さがみはら中央区 社会
公開日:2025.11.06
石丸謙二郎さん
相模原への愛語る
環境をよくする会式典で
「世界の車窓から」でお馴染みの俳優、石丸謙二郎さんが10月23日、杜のホールはしもとで行われた「相模原の環境をよくする会」創立40周年記念式典に登場した。32年暮らした相模原の自然環境の良さについて余すことなく語った。
石丸さんは同会の紹介動画の上映時に舞台に姿を現し、ナレーションを務めた。穏やかで親しみのある声を同じ空間で聞ける貴重な機会とあって、参加者たちは真剣に耳を傾けていた。
その後の講演では、相模原で暮らした日々についてトークを披露。石丸さんが相模原への移住を決めたのは「都会の雑踏にうんざり」していたからだという。「相模原に来て、体調が素晴らしく良くなった。環境が良く、しかも都会が近くバランスがいい。住んでいる人は気づかないけど、都会の人たちは憧れているんですよ」と話す。マウンテンバイクで1日30〜40キロメートル走っていたため相模原のほとんどの道を知っているという話も披露した。
「豊かなところに住まわせてもらったなと思っている。移動が好きで生まれてから33の家に住んできたけど、32年間、相模原の1軒だけで暮らした」と話し、相模原への愛着を表現する場面もあった。
地域から地球規模へ
同会は、相模原が内陸工業都市として発展し、環境問題への関心が高まっていた1985年、「相模原の河川をきれいにする会」と「相模原の青空を守る会」が合併して誕生した。現在はおよそ100の市内企業・団体で構成され、気候変動や生物多様性の損失などの環境問題に取り組んでいる。
式典であいさつに立った竹内昌夫会長(三菱重工業株式会社相模原製作所所長代理)は「この40年で『環境問題』の意味が大きく変わり、地域規模から地球規模の課題になっている。それに伴い会則を改定し、取り組むことにした」と、時代に即した活動への決意を述べた。
本村賢太郎市長は「環境と自然と人が共生できるまちづくりに、水源地域という自覚も持ちながら取り組んでいきたい」と話した。
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