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さがみはら中央区・緑区 社会

公開日:2026.08.06

熊澤豆腐店 暑い夏にざる豆腐はいかが 津久井在来大豆入り

  • ざる豆腐と豆乳杏仁を手にする熊澤さん

    ざる豆腐と豆乳杏仁を手にする熊澤さん

  • ざる豆腐(1個250円)

    ざる豆腐(1個250円)

 今年の夏も危険な暑さが続いており、冷たくのどごしの良い食べ物を欲する人も多いのでは。熊澤豆腐店(中央区横山台)が相模原の名産「津久井在来大豆」を使用して作るざる豆腐は、甘みと豆の濃い味わいが特徴。夏に限らず買い求める人がおり、この10年で少しずつ売り上げを伸ばしているという。

 津久井在来大豆は古くから緑区千木良周辺で栽培されてきた大豆で、甘みが強いのが特徴。輸入品の台頭により栽培面積が一時減ったが、地域住民の手で守られてきた。

 地元農産物の魅力を広めるため、市と農協が10年ほど前、熊澤豆腐店に津久井在来大豆の使用を提案。店主の熊澤俊行さん(77)は「地元の美味しいものを広めたい」との思いで開発を決めた。一般的な大豆と比べて粘りが少ない点に苦戦したが、他の大豆をブレンドすることで完成にこぎ着けた。

 ざる豆腐は通常の豆腐のように水に浸けることなくざるに揚げるため、水が抜け濃い味わいになる。その上、熊澤豆腐店は通常120丁の豆腐ができる豆の量から80丁だけ作るため、大豆の味がよく分かる豆腐ができる。素材の味を消さないよう、普通の醤油でなく出汁醤油や塩で食べるのが熊澤さんのお勧め。

 津久井在来大豆を使ったざる豆腐(木曜・土曜以外は他の豆を使用)は徐々に地域に浸透しつつあり、10年前は一日5個しか売れなかったのが今では20〜30個売れるという。

良い豆を貫く

 同店の魅力は津久井在来大豆のざる豆腐だけでない。熊澤さんは終始柔和な笑顔で取材に応じたが、同店に豆を卸している佐藤商店(横浜市)の佐藤俊明さん(68)は「熊澤さんは品物には神経質でうるさい。良い豆を貫く」と語る。不作の年に豆の値段が倍以上になった際も他の豆に変えないこだわりぶり。

 ざる豆腐の他には「豆乳杏仁」が人気。4カ月ほど前にグルメユーチューバーの取材を受け売り上げが3倍になったという。

 熊澤さんは「小さい豆腐屋ですが美味しいものを作っているので、気軽に来てください」とにっこり。

 定休日は日曜日。営業時間は午前6時から午後7時まで。

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