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フェースofワンダー 障害者の感性伝わる作品展 5月3日からユニコムで

社会

掲載号:2022年4月28日号

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グループホーム利用者の作品について語る金子さん(左)と横内さん
グループホーム利用者の作品について語る金子さん(左)と横内さん

 知的障害者が自己表現のために絵画制作をする「フェースofワンダー」が相模原で初となる作品展「フェースofワンダーの世界2022展」を5月3日(祝)からユニコムプラザさがみはらで開催する。主宰の金子光史さん(=関連に人物風土記)は「みんなで一緒にアートを楽しもう」と障害の有無にかかわらず多くの人に参加してほしいと呼び掛けている。

言葉の代わり線や色で表現

 金子さんは大学卒業後、知的障害者らと触れ合う機会を得たきっかけから「彼らと一緒に生きていきたい」と教員免許を取得。特別支援学級や養護学校で教鞭をとってきた。

 アートを自分の気持ちを言葉や行動でうまく表現できない児童・生徒たちとのコミュニケーションツールとして活用するきっかけは、一人の女性との出会いから。

 高校1年生で自閉症を抱える女性はイライラしてくるとそれを抑えるため、教室を離れ美術準備室でクレパスで箱の内側に何度も何度も線を引いていた。彼女の隣で同じように線を引いていたら、『これを使いな』といわんばかりに箱とクレバスを渡してくれたという。

 もともと美術の専門ではない金子さんは、言葉の代わりに線や色彩で自己表現やコミュニーションをし、喜びを感じることができる児童・生徒たちとの実体験を通して、学校の美術の授業とは違う画法や表現方法で絵を描くようになった。

 フェイスofワンダーを立ち上げたのは1990年頃。職場や家庭で思う存分絵を描く機会がない卒業生たちのための居場所づくりに、と始まったのが最初。夜の地域作業所を借りて月に1、2度、食事をしたり音楽を聴いたりしながら、アート制作に打ち込んだ。金子さんの活動は口コミで広がり多い時には東京・神奈川を中心に10箇所ほどで開かれていた。

豊かな表現次の世代へ

 美術の専門的な教育を受けていない人による芸術は「アールブリュット」と呼ばれ、現在では少しずつ認知度も注目度も上がっているが、当時は珍しく、学校の図工や美術とは違う面白さが教育関係者の目に留まり、教育系出版社の月刊誌で連載され、2008年には本も出版されている。

 相模原は「障がいのある人たちの豊かな生活のために、若い人たちが柔軟に取り組んでいる」と評する金子さん。鵜野森などで障害者のためのグループホームなどを運営する株式会社YELLOWSの横内良慈代表もそんな若者の一人。横内さんは「障害者は自己肯定感を持つ人が少ないが、金子さんに絵を認めてもらうことで、表現が豊かになっている」とその変化を実感しているという。

 作品展は5月5日(祝)まで。午前11時から午後5時(最終日は3時)。60人約200点の作品が並ぶ。

 問合せは金子さん【携帯電話】090・7902・1193。

60人約200点の作品が並ぶ
60人約200点の作品が並ぶ

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