10周年杜(もり)のホール 優れた響き「プロ好み」 落語、バレエ、演劇、JAZZ…記念公演続々
橋本駅北口に位置するコンサートホール「杜(もり)のホールはしもと」(緑区橋本/運営=公益財団法人相模原市民文化財団)がこのほど、開館10周年を迎えた。同ホール(ミウィ橋本内)は、駅再開発の一環として平成13年9月に誕生。首都圏南西部における広域交流拠点としての役割を担い、クラシック、演劇を中心とした上質な公演を行ってきた。
木を基調に設計された「ホール」(=写真/535人収容)は、音響が優れており、出演者からの評価が高い。「音に厳しい」と言われるピアニストの近藤嘉宏さんはレコーディングでこのホールを使ったほどだ。同所ではこれまで辻井伸行さん、小曽根真さん、村治佳織さんら著名ミュージシャンも多数、公演を行なっている。
また、中規模ホールとしては珍しく、バレエ公演の実績も多い。会場が小さいため、どこからでもダンスの臨場感を味わうことができる。演劇では劇団四季ファミリーミュージカル、劇団二兎社(にとうしゃ)などが公演。故・緒方拳さん、寺島しのぶさん、佐野史郎さんらが舞台にあがっている。
なお、同財団では古典芸能(落語)にも力を入れており、オリジナルの「若手落語家選手権」を企画。来場者が「面白かった」噺家に1票を入れ、優勝者を決める”二つ目”を対象とした大会で、「将来の大看板を市民で育てよう」と始まったシリーズ。これまで10回開催し、6名が真打に昇進した。
なお、10周年の記念事業として同ホールでは、大喜利合戦(10/3)、サンクトペテルブルク・バレエ(10/15)、三人姉妹(演劇・11/5)、国府弘子×ケイコ・リー(JAZZ・12/7)などが予定されている。
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