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さがみはら緑区版 公開:2013年11月14日 エリアトップへ

鳥屋猟区 市内唯一の狩猟場継続へ 適正ルール下で自然保護

社会

公開:2013年11月14日

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1960〜70代は盛んだった狩猟
1960〜70代は盛んだった狩猟

 市内唯一の猟区として親しまれる「鳥屋猟区」。神奈川県の猟区は、県が10年ごとに認可を与え、入猟日や入猟者の制限を行うことで、鳥獣の保護と狩猟の調整を図りながら管理している。鳥屋猟区は、10月末で認可期限が満了を迎えたが、良好な猟区として狩猟者も多いことから、2023年10月31日まで、認可が継続されることになった。

 1921年「鳥屋村鳥屋猟区」として開設された鳥屋猟区。首都圏に近く、鳥屋地区の奥山である早戸川流域と串川源流部及び宮ヶ瀬湖畔の南山に位置し、面積は2995ha。「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に基づき設定され、県知事が10年以内の期間を定め認可を与えている。

 認可の継続が決定された鳥屋猟区の開猟期間は、11月15日から2月28日までの土・日曜日と11月15日と2月28日。入猟者は、事前に県から入猟の承認(1日6300円)を受け、案内人が同行し、グループ単位(組猟)での入猟が原則となっている。このように狩猟の場所、人数、日時などの制限を設けることで、事故の防止に役立つとともに、鳥獣類の乱獲が防げ、自然環境と生物多様性の維持にも大いに役立っているという。

鳥類から獣類に狩猟の形態が変化

 最盛期の1970年代には、年間1500人近い入猟者が鳥屋で猟を行っていたが、年々狩猟者は減り続け、昨年度の年間入猟者は180人。また、70年代にはキジやヤマドリといった鳥類が千羽以上狩猟され、猟の中心となっていたが、近年は鳥の猟を行う人は少なく、昨年の鳥類の狩猟はゼロ。代わりに昨年度は鹿19頭、猪7頭(最盛期の1975年は鹿52頭、猪13頭)の狩猟報告がされるなど、猟の形態にも変化が見られるという。

 猟区を管理する津久井環境課では「鳥屋猟区は豊かな自然の中にあるので、秩序ある狩猟を引き続き行っていくことで、自然環境の維持に寄与していきたい」と話している。
 

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