相模原市立博物館で本物そっくりのカブトやクワガタの展示会を開催している 中島 波樹さん 又野在住 19歳
「カブトの魅力を伝えたい」
○…展示会「究極のカブト・クワガタ 中島波樹がつくる紙の生き物たち1」を、6月29日まで相模原市立博物館で開催している。展示会には、色画用紙を切り抜き、ティッシュをつめて、本物そっくりに仕上げたカブトムシとクワガタムシ21体が飾られている。「本物そっくりに表現するのはとても難しいのですよ」と誇る質感は、昆虫標本の実物を横に置きながら制作して忠実に再現。絶技巧の技術を施し、塗料による多層コーティングで絶妙な色合いに仕上げ、1体制作するのに1〜2週間の時間を要する。「多くの人に私の作品を見てもらい、カブトやクワガタに興味を持ち、ペーパークラフトの世界を知ってもらいたい」と来場を呼び掛ける。
○…幼いころから父親の影響を受け、昆虫好きに。粘土やプラモデル作りが得意だったこともあり、小学校高学年の時には、本格的なペーパークラフト制作に取り組んでいた。今まで300体以上の昆虫や恐竜の作品を手掛け、特にカブトムシが一番のお気に入り。「カブトの角の形が好きで、気がつくと角はもちろん足や触覚など、かなり細部までこだわって制作していますね」と作品の数々を見せながら説明してくれる。
○…知り合いの幼稚園や保育園に出向き、ペーパークラフトの指導も行う。本物そっくりのカブトは大人気で、子どもたちが作品を見て触って喜ぶ姿を見るのが嬉しいという。同様の展示会を相模原ふれあい科学館や、津久井湖城山公園パークセンターで開催予定。「カブトやクワガタの作品を持って指導に伺いますので、子どもたちに直に見てもらいたいです」
○…男3人兄弟の長男。現在は、父親の家業を手伝いながら創作活動に取り組むが、制作にかけられる時間が少ないのが悩みの一つ。「中々芸術の世界で食べていくのは難しいですが、将来この道に進めたら嬉しいですね」と、夢の造形作家に向けて奮闘していく。
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