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「冒険の森」に駐車場拡張 市民反対受け撤回へ 代替地目途も一因か

社会

掲載号:2019年10月3日号

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清新公民館の駐車場の拡張工事が予定されていた、国道16号の清新交差点に近接する「冒険の森」の一部
清新公民館の駐車場の拡張工事が予定されていた、国道16号の清新交差点に近接する「冒険の森」の一部

 清新小学校(中央区清新)内の遊び場「冒険の森」の木を一部伐採して、近隣にある清新公民館(同)の駐車場を拡張する計画に対し、地域住民らが反対している問題について、市はこのほど撤回する方針を固めたことが関係者の話でわかった。市議会の議決で予算化されていた事業の一部が市民の反対によって撤回されるのは異例だ。(9月30日起稿)

 清新公民館の大規模改修事業の一環として駐車場を10台拡張する計画をめぐっては、昨年7月に工事柵が設けられているのを見た地域住民から工事内容の説明を要望されたのを受けて市が2度説明会を行った後、「子どもたちの遊び場が減る」といった保護者からの苦情が聞かれたことから市は一旦保留にし、再検証を実施することを表明。その後、地域住民や同校卒業生たちが駐車場を拡張しないよう求める要望書を市に提出した。

 12月議会で台数を10台から5台に変更する再案が出されたものの、同月、「冒険の森」が近接する国道16号の清新交差点付近で車2台による交通死亡事故が発生。これを機に、住民から駐車場の工事が事故を再発させる恐れがあることや駐車場予定地の立地そのものの危険性を問う声が増していった。同時に、樹木の伐採に反対する声や再検証の経緯などを疑問視する見方も根強く、市が検証案を示す住民説明会は双方で物別れに終わるなど計画は難航した。一方で市は、工事業者と契約している今年5月までの工事期限について変更しない考えも明らかにしていた。

 そうした中、4月の市長選挙で市民の声に耳を傾けるといった対話路線を掲げる本村賢太郎新市長が誕生。住民側は改めて計画の撤回を求める要望書を提出。本村市長とも面会したとされる。その中で、近隣で時間貸し駐車場を運営する民間業者が計画の代替地に名乗りを上げたことから、最終的に用地の確保に一定の目途が立ったことも撤回の一因とみられる。

 市生涯学習課は本紙の取材に対し、「今は答えられることはない」と話している。

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